表の各党議席予想を見ていただきたい。結論から言えば、自民党は56議席減の大惨敗で228議席に減らし、単独過半数を割り込む可能性が高い。公明党も29議席から26議席に減少。自公合わせるとなんとか政権は維持できるものの、憲法改正発議に必要な衆院の3分の2を6年ぶりに失うことになりそうだ。
一方、総選挙で“台風の目”になりそうなのが日本維新の会だ。吉村洋文・大阪府知事のコロナ対応が国民に高く評価され、近畿ブロックではこれまで以上の大量得票が見込まれるのをはじめ、東海、東京、南関東など各ブロックの都市部を中心に全国で議席を獲得、前回の11議席から3倍増も十分可能だ。
「総選挙は自民党にイエスかノーかの選択になるが、支持率が低い野党がバラバラのままだと自民批判票は棄権に向かう。ポイントは立憲民主党と国民民主党の候補者一本化です。今回は有権者は1票を行使したがっている。そこで立憲と国民が共闘を組んで統一候補を立て、接戦選挙区に共産党が候補者を立てないという住み分けができれば、政党支持率が低くても自民批判票の受け皿となる。自民候補が次々に落選するドミノが起きる」(同前)
※週刊ポスト2020年7月3日号