「今の安倍総理への評価を言えば、彼の『日本を取り戻す』という言葉にことごとく裏切られたとの思いです。もし本当にこの春に習近平を国賓で呼んでいたら『打倒、安倍政権』と決めていました。野党だけでなく与党内には昔から『親中大政翼賛会』みたいな人たちがいる。ただ、安倍総理は最高責任者として彼らをうまく抑えながら、時には利用もして政権運営をしていくべきだったのですが、『庇を貸して母屋を取られる』ですね。すっかりそういう人たちが大手を振って歩く政権に変質してしまった」
期待が熱かっただけに、裏切られた失望感が強いことを、その冷めきった口調は物語っていた。
※週刊ポスト2020年7月3日号