永井:はははははは! それはすごい状況を考えましたね。
園:僕は小さい頃から永井豪先生の世界で生きているから(笑い)。
永井:早く観たいなあ。
園:日本人の廃墟の街があるんですけど、原爆ドームそっくりのセットを作ったんです。時計塔は原爆が落ちる1分前で止まっている。アホな娯楽映画なんですけど、そういうのは忍び込ませるというか。
永井:楽しみですね。ニコラス・ケイジさんはいいひとですよね。日本の漫画のファンで。
園:そうなんです。とても詳しいです。
永井:彼は人間大のマジンガーZを二体も買ってくれましてね。一体100万円のやつね。
園:大の日本アニメファンですからね。彼が今ここにいたら「GO NAGAI!? ワオ~」って大変なことになりますよ。エキサイトしちゃって、バンバン企画が決まりますよ(笑い)。
園監督「『あばしり一家』を撮りたい」
園:ふと思ったんですが、僕は先生のお歳まで映画を撮っているのかなあ。永井先生はバリバリお描きだけれど、僕は逆にスッキリして、ピンク映画を撮っているんじゃないかな。
永井:(笑顔)
園:やるべきことは全部終わっちゃってて。それまでに、ハリウッドの奥の院を目指して。すげえ権力を得たら、「『あばしり一家』をやってみないか」とアメリカ人プロデューサーに言ってみたいです。いつか、永井先生の作品を撮りたい。子供時代に強烈にパワーを浴びたから。
永井:何歳だなんてどうでもいい話ですよ。僕は今でもすぐに描きたくなっちゃう。ただそれだけで。変わらないです。