中学生なんて我々団塊の世代から言わせれば60年も前の話だ。「文化芸能」のジャンルで中学生を描いたものはと考えてみると、真っ先に浮んだのは森昌子の『中学三年生』。『せんせい』で衝撃的なデビューを果たし、3枚目に出したのがこの曲。舟木一夫の『高校三年生』、森の『中学三年生』である。
宮藤官九郎脚本・監督で『中学生円山』ってのがありました。不思議な作品。『ラヴィット!』で首を長くしてる方じゃない麒麟の田村の自叙伝『ホームレス中学生』、これは売れた本。
そうそうその昔、NHKの名古屋でやっていたのが『中学生日記』。戸田恵子はここから出た。最も有名なのが『3年B組金八先生』桜中学の坂本金八、赤いきつねである。金八も我々もすっかり緑のたぬき爺ぃになっちゃった。
イラスト/佐野文二郎
※週刊ポスト2021年6月4日号