ここ10年程だろうか。「ミスキャンパス」「元タレント」「読者モデル」「二世」などが主流となって久しい女性アナウンサー同様、小林廣輝アナを筆頭に、華やかな経歴を誇る男性アナウンサーが増えているのである。
学生時代のアルバイトも華やかで、数年前、某局の新人アナウンサー“お披露目”に立ち会った際、その中の一人が、「某ハイブランド(その場ではブランド名が明かされた)のエントランスに立っていた」と聞いたときには心から驚いた。ハイブランドの服飾や宝飾の路面店には、確かに長身でイケメンの若者が立っていて、セレブな顧客を笑顔で出迎えたり、ドアの開け閉めなどをしてくれる。それをやっていたというのだ。
男性アナウンサーだけは、アナウンススクールよりも大学のアナウンス研究会で発声や中継などのトレーニングを積み、報道番組やスポーツ実況を希望するような職人気質のタイプが合格するものだと思っていたのだが、どうも私は古かったようである。
読者モデルやミスターコンテスト出身者も
男性アナウンサーにも「読者モデル」や「ミスターコンテスト」出身者が増え、そういえば、小林アナよりも先に『JUNONボーイ』として「特別賞」を受賞したのは、フジテレビの「カズ」こと渡辺和洋アナだった。
小室圭さんで注目を浴びた「海の王子」の“先輩”は、日本テレビの辻岡義堂アナウンサーだった(そういえば、小室さんもアナウンススクールに通っていた…)。
一括りにすれば「出ズキ」ということだ。だからこそ、山崎アナが指摘するように、「1秒でも多く画面に映りたい」人が多いのだろう。
恐らく女性アナウンサーは、そうしたバトルは学生時代に“卒業”し、余裕をもって、アナウンサー生活を送っていると思われる。全員、文句ナシの“美人”であれば、逆にバトルは生まれにくい。視聴者にどう映っているかわからないが、各局の女性アナウンサーはみな仲良しだ。