伊藤、戸柱、嶺井、高城、山本

 現在のDeNA捕手陣を見ると、来季33歳を迎える伊藤光はオリックス時代の2014年にベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞し、金子千尋とともに最優秀バッテリー賞に輝いた実績がある。32歳になる戸柱恭孝はNTT西日本で社会人野球日本選手権大会ベストナインを獲得し、プロ1年目にはラミレス前監督に見出されてレギュラーとして固定された。31歳になる嶺井博希は沖縄尚学高校でセンバツ甲子園優勝、亜細亜大学2年秋に東都大学リーグ優勝、4年時には明治神宮大会を制し、DeNAでは大学時代の同僚である山崎康晃と相性が良く、抑え捕手として起用されることもあった。

 29歳になる高城俊人は九州国際大付属高校でセンバツ甲子園準優勝し、大会タイ記録の8打数連続安打を達成。高卒1年目の7月にスタメンマスクを被るなど将来を期待された捕手だ。24歳になる山本祐大は京都翔英高校から独立リーグの滋賀ユナイテッドベースボールクラブを経て、2017年のドラフト9位で入団。今季台頭し、後半戦は先発出場の機会が増えた。

「相川コーチは『一軍での経験値のあるメンバーでコーチとしてはありがたい。育てられなかったら自分の責任』と腹を括っており、この言葉に奮起しない選手はいないでしょう。今までDeNAの捕手は守備面はもちろん、バッティング面でもあまり目立った成績は残せていなかった。これもレギュラーが定着しなかった要因です。相川コーチは3割を打ったこともありますし、リードを打撃面にどう生かすかということも教えられるのではないか。そうした点も心強いですね」

 かつて球団幹部が『コーチを育てる』と発言をするなど、DeNAはコーチ陣の入れ替えに消極的な面も見受けられた。しかし、今オフは石井琢朗コーチに加え、相川コーチも呼び戻した。優勝へ向けて、フロントの本気度が窺える。

「石井コーチ、相川コーチともに今季まで巨人に在籍していたことも大きい。監督や選手の考え方や癖がわかっていますから、今年のように巨人にカモにされることはなくなるのでは。今季は6勝12敗7分と大きく負け越しましたが、来季はこの数字が詰まるでしょうし、逆になってもおかしくない。そうすれば、24年ぶりの優勝も見えてきます」

 今季のDeNAはソトやオースティンなどの外国人が開幕に間に合わず、スタートダッシュに失敗してリーグ最下位に終わった。待望の実績のあるコーチ陣が揃った来季はどんな成績を残すのか、今から注目しておきたい。

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