「具体的な使い方は未定のようです。居住スペースは充分なので、また趣味に使うんですかね。以前から“映像作品を撮る側にまわりたい”とも言っていたので、撮影スペースとして使うのかもしれません。あるいは、この先の映画界を支えていく若い人たちに自分の演技論を教え、後進を育てたいという思いもあるようですから、自分が育った無名塾のような稽古場を作ろうと考えているのかもしれませんね」(別の芸能関係者)
当初役所が個人事務所名義で購入した自宅の土地は約130坪。翌年、約90坪の土地を買い増ししている。今回、役所が購入を検討している土地は約40坪程度だという。
「それ以外に、都内に4階建てビルを所有しているそうで、意外にも資産は15億円をくだらないとか。すごいですね」(前出・別の芸能関係者)
折しも、役所は12月4・5日に2夜連続で放送されるスペシャルドラマ『女系家族』(テレビ朝日系)に出演する。老舗木綿問屋の壮絶な遺産相続争いを描くドラマで、役所は巨額遺産と身ごもった愛人を残して亡くなる当主役を演じる。
「息子の一郎さんは、まだこれからの俳優さんです。役所さんの巨額資産を相続する際には税金面など、不安な面もあるのではないでしょうか」(前出・演劇関係者)
夢相続代表で相続実務士の曽根恵子さんが解説する。
「あくまで概算ですが、不動産の時価が約15億円だとしたら、相続税は億単位になります。土地は時価の8割、建物も時価より低く評価され、仮に8割だとしても評価額は12億円。この時点で現金と比べて節税メリットがありますが、基礎控除を引いても課税対象は約11億5800万円です。妻1人子1人で、1人の相続分は半分の5億7900万円。50%課税のため、息子さんは相続税として2億9000万円程度のお金を納める可能性があります」
名演技が生んだ莫大な財産──あくまで自分のために購入しているとはいえ、今後については頭を悩ますことになりそうだ。
※女性セブン2021年12月9日号