麻生太郎・自民党副総裁の政治活動費の内訳

麻生太郎・自民党副総裁の政治活動費の内訳

 飲食代の高額さではなんといっても麻生太郎・自民党副総裁(当時は副総理)の右に出る政治家はいない。

「外で飯を食うな、人に会うな等々、制限をいつまでされるつもりなのか」

 副総理ながら政府の自粛方針をそう批判した麻生氏だが、案の定、自粛そっちのけで飲食・会合を重ねていた。1件あたりの支払いも超高額だ。緊急事態宣言が出された直後の4月9日に「帝国ホテル」(約43万円)、洋食「宗家源吉兆庵」(約7万円)、地中海料理「プリオレストランアンドウエディングス」(6万円)と「会合費」に1日で約57万円支払ったのをはじめ、年末にかけての「勝負の3週間」にも「プリンスホテル」(約48万円)、イタリアン「フィオレンティーナ」(約76万円)など高額な支出が目立つ。年間の会合費は134件で1400万円以上を使っていた。

 コロナ自粛で国民に範を示すべき大臣たちがこうなのだから、他の議員たちは“右に倣え”で会合をしまくっていたことがリストからも分かる。

 ちなみに当時は“無役”だった岸田文雄・首相も「勝負の3週間」に「いちにち一膳」(和食)、「聘珍楼」(中華)、「銀座吉澤」(すき焼き)、「鮨 高山」などへの支出の記載がある。岸田事務所に聞くと、「会合の際には法令やガイドラインに従って感染防止対策を十分にとって行なっている」と回答した。

※週刊ポスト2021年12月17日号

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