「AIのべりすと」のキャラクター「ノイマン」

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感動を生むには、技術を理解するアーティストであれ

 現在、ゲームの世界では、技術を理解できるアーティストであることが大切だと言われているという。ゲームに限らず、映画でも小説でも、すべての良質なコンテンツ作りに当てはまる条件と言えそうだが、とはいえ、全方位的な能力を持つ人間はそうはいないだろう。

「バランスのいい人もいれば、ある分野に突出して強い人もいます。人間の足りない部分をAIが補完してくれるようになれば、まさに先ほど話したような、人間のためのAIになると思います」

AIは、空模様を見て洗濯物を取り込むタイプです

 AIは人間にある程度合わせてくれる存在であり、ゆえに、従来のコンピューターの仕組みとは異なる点があるという。その一つが、ファジーであることだ。

「これまでのコンピューター的な思考は、たとえば今日の降水確率が0.1%だったら、空模様を見ずに、一日中洗濯物を干しっぱなしにしておいてOKという考え方です。人間の直感は思い込みだらけで使いものにならないから、コンピューターがはじき出す確率こそが正しい。こうしたある種の信仰が、従来の科学を支えていました。

 一方、たとえ降水確率が0.1%であっても、雲行きが怪しければ洗濯物を取り込んでおこうかな、どうしようかな、と迷う人っています。AIはこういった人間に近く、ああでもないけどこうでもないといった、ファジーな考え方ができる仕組みです」

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