手術

医師の腕に大きく左右される手術も

人工関節で売り上げを伸ばす

 特定の病気への処置だけでなく、手術をすることそのものに伴うデメリットを挙げる声が上がった。

A夫:そもそも、手術時の全身麻酔は体に大きな負担をかけますし、認知症のリスクを上げるという報告もある。また、大学時代の同期から聞いたのですが、ツテをたどり高い謝礼を払って有名教授に執刀を依頼したのに、途中で若手に交代していたという話もあります。全身麻酔中の患者は当然何も見えないし覚えてもいないから、手術室で何が起きているかわからないというのも、よく考えると怖いですよね。

B美:手術後の回復に時間がかかって入院日数が長くなると、体力が低下してしまうという弊害も見過ごせない。特に高齢の患者さんは、手術をきっかけに目に見えて衰弱して認知症や寝たきりになってしまう人も多い印象です。

C男:確かに、高齢者は手術したことでかえって容体が悪化したという例も少なくない。しかし、うちの院長もそうですが、経営側は『ベッドに空きがあるなら入院させたい』というのが本音です。もちろん病院経営も大事ですが、本人のその後を考えると割り切れない。

A夫:お金もうけという視点だと、ひざや股関節の人工関節入れ替え手術を“ドル箱”と呼ぶ医師は多いですよね。治療がシステム化されているし、入院もセットになって病院経営を安定させるために欠かせない手術であることは間違いない。うちの病院の会議でも『売り上げが振るわないから人工関節の手術を増やしたらどうか』なんていうことが議題にのぼったことがあります。

D太郎:眼科でいえば、レーシックやICL(眼内コンタクトレンズ)治療が“ドル箱”にあたります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
《大谷は誰が演じる?》水原一平事件ドラマ化構想で注目されるキャスティング「日本人俳優は受けない」事情
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
パリ五輪への出場意思を明言した大坂なおみ(時事通信フォト)
【パリ五輪出場に意欲】産休ブランクから復帰の大坂なおみ、米国での「有給育休制度の導入」を訴える活動で幼子を持つ親の希望に
週刊ポスト