20年近く、1日2食生活を続けているという江部さん

ほぼ毎日“プチ断食”を実践しているという江部康二さん

「当院に入院する生活習慣病患者には、たんぱく質や脂質、野菜を主に、穀物などでんぷんなしの糖質制限食を中心に食事メニューを提供しています。さまざまな状況の人がいるため、食事を摂るタイミングは1日3回ありますが、あえて1食抜いて1日2食にしている患者も少なくない。糖質制限食に加え、食事の回数を減らすことで血糖値の乱高下が防止できます。

 これにより、生活習慣病が改善されるうえ、体を老化させる活性酸素の発生が最小限となり、体調がよくなって気分も安定するのです」

「食べトレ」によって生活習慣病はもちろん、その他さまざまな疾患や不調が改善された例は数多く存在する。

「30年以上苦しんだ花粉症の症状がぴたりと治まった人や逆流性食道炎や片頭痛、ぜんそく、ニキビなどが改善したケースは数多くあります。これは糖質制限食によって活性酸素の発生が最小限になり、空腹時間を作ったことによってオートファジーが機能したことが理由だと考えられます」

 健康長寿の研究に詳しいイシハラクリニック院長の石原結實さんは、空腹時間を作ることは血管病の予防にもつながると話す。

「満腹になると体を動かすのが億劫になりますが、それは筋肉に届けられるはずの血液が消化のために胃腸に回されてしまうためです。食後にぼーっとしたり眠くなったりするのも、脳に行くはずの血液を胃腸が使っているから。脳に血液が行き渡らず血流が滞ると、血液のよどみから血栓が作られやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも上昇します。

 実際に私が救急外来を担当していた頃、こうした病気で救急病院に運ばれてくる高齢者には『料亭で古希のお祝いのさなかだった』『孫の結婚式で食べすぎた』と話す人が多かったことからも、注意が必要だといえるでしょう」(石原さん)

※女性セブン2022年4月28日号

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