元フェアリージャパンの松原梨恵氏（写真／高橋定敬）
その1人が、元新体操日本代表「フェアリージャパン」の元メンバーで東京五輪を含め、五輪に3回の出場経験を持つ松原梨恵氏（28）だ。東京五輪を含め3大会連続出場を果たした彼女がなぜ会場にいたのか。松原氏が言う。
「地元の岐阜の新体操クラブの先輩がこの大会の制作スタッフに関わっており、去年現役引退して燃え尽き状態だった私に“気分転換に来たら？”と誘ってくれたんです（笑）。実は新体操選手でミスコン出場って珍しくないんですけど、この大会参加者の情熱はすごいですね。新体操を辞めて次は何に命を懸けようかとくすぶっていた私にとって、とても良い刺激になりました」
現在は大手証券会社の人事企画室で働く松原氏。「将来はやはり新体操普及に努めたい」と心に決めたという。
意外な観客のもう一人は、飲食業で米国進出し大成功を収めた故・ロッキー青木（青木廣彰）氏の妻で「BENIHANA OF TOKYO」元CEOの青木恵子氏。現在もNY五番街に住んでいるが、一時帰国しており、旧知の関係者が運営に関わるこの大会に訪れたという。青木氏は大会の感想をこう話す。
「さすがミセスの方たちは人生経験豊富だからスピーチではアピアランスよりも人間的なものが出ていました。皆さん印象的で、これから日本は女性の時代だなと確信しましたね。今、日本の女性はまさに“ドル”です。国際的に見て価値が上がっています。こういう言い方は良くないかもしれませんが、日本人男性は世界的には“円安状態”だから頑張ってほしいです（笑）」
今回の大会で日本代表に選出されたグランプリの高橋さんは、来る7月、JRA調教師の夫とともに夫婦で世界大会に出場する。大会では夫の「エスコート力」も審査されるという。青木氏にロッキーさんとのパートナーシップについても聞いた。
