黒島は糸満市出身

ヒロインは黒島結菜がつとめる

 しかし、私自身はその前から川口さんの凜とした姿に注目してきた一人です。スポーツ番組のスペシャルキャスタ-として現場を取材する姿が実に清々しかった。そのスポーツを理解した上で、的確な質問を繰り出す。ムダに笑わず媚びない、愛嬌でごまかさない。物事を聞く時の率直さ、取材者としてアスリートをリスペクトしつつも正面から質問し役割を果たす爽快さ。今回の朝ドラの中でも、そんな彼女の凜とした魅力や爽快な持ち味が効果を上げています。

 もちろん、三姉妹でいえば三女・歌子役の上白石萌歌さんも良い味を出している。ただし、いかんせん演技より「歌」が目立つ。ドラマがスタートして2ヶ月ほどの間に「翼をください」「あの素晴しい愛をもう一度」「芭蕉布」「椰子の実」と歌うシーンが入り、何だか歌の担当みたい。

 もちろん上白石さんに罪は無く、歌はうまいし音程も正確ですが、こう繰り返し歌うシーンを見せられると「歌はわかりました、もっと演技を」と言いたくなる。その上、タイミングを合わせたかのようにデジタルシングル「椰子の実」を配信リリース、とか聞かされると、何だか大人の事情に巻き込まれた歌姫みたいで、ちょっと痛々しい。

 借金の踏み倒しに金の持ち逃げ、詐欺的行為、歌子と良子の入浴シーン、オーナーに喧嘩を売る暢子--今回の朝ドラはSNSのバズりを狙ったかのようなエピソードがてんこ盛り。けれども、小手先の炎上手法は朝ドラの枠にさほどフィットしないかも。何だかんだ言って半年間も続く「ドラマの王様」。ヒロインも王道をしっかりと歩んでいただきたいと思います。

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
《大谷は誰が演じる?》水原一平事件ドラマ化構想で注目されるキャスティング「日本人俳優は受けない」事情
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
パリ五輪への出場意思を明言した大坂なおみ(時事通信フォト)
【パリ五輪出場に意欲】産休ブランクから復帰の大坂なおみ、米国での「有給育休制度の導入」を訴える活動で幼子を持つ親の希望に
週刊ポスト