◆矢野チルドレンを競争に晒せ
矢野監督は今季限りでの退任を明言している。次期監督には阪神OBの岡田彰布氏、外部招聘では中日の監督で黄金時代を築いた落合博満氏がメディアで報じられているが、前出のスポーツ紙デスクは「新監督が選手の意識を変えれば劇的にチームが変わる可能性がある」と期待を込める。
「例えば、落合さんが阪神の監督に就任したら中野、糸原はレギュラーを保障されない立場になるでしょう。勝つことに特化したメンバーだったら、出塁率が低く守備も記録に残らないミスが多い中野、糸原は意識を変えなければ試合に出られなくなる。いわゆる“矢野チルドレン”は聖域ではなくなるし、他の選手も横一線の競争になる。高山俊、江越大賀ら伸び悩んでいる選手にもチャンスが巡ってくる。新戦力も含め、レギュラーは半分以上入れ替わるのではないでしょうか。それぐらいのテコ入れをしないと選手たちに危機意識が芽生えないし、チームは変わらない。投手陣は12球団トップクラスなので打線次第で十分に戦えますよ」
最下位に低迷しているが、残り88試合残っている。次期監督が注目される中、矢野監督はラストシーズンで意地を見せられるか。