上位常連の和歌山に対し、徳島は下位常連の不思議
睡眠偏差値for Bizのの都道府県別ランキングのトップ5とボトム5を別掲の表にまとめた。睡眠偏差値による順位は睡眠時間に左右されず、その分布は最低48.47〜最高51.16ポイントとあまり差はなく、順位が頻繁に入れ替わるのも特徴だ。
「順位を気にして住民向けの睡眠セミナーを実施し、県民の睡眠意識が高まってスコアが上がった例もあります。過去の睡眠偏差値調査では、和歌山県が常にトップ3に入る一方、紀伊水道を隔てた徳島県はボトム3の常連組です。
一般に、平均睡眠時間だけを見れば、東北地方が全般的に長い傾向があるといわれますが、睡眠偏差値for Bizの場合は企業の健康経営の視点から、生産性やストレスチェックに類似の設問も入っていて、睡眠習慣が悪いから偏差値が低く出るわけではない。それゆえ、なぜ和歌山が上位常連で徳島が下位常連かは説明がうまくできないのが実状なのです」
新しい指標だけに、今後のデータ蓄積と分析の進展が待たれるところだ。
「逆に睡眠偏差値を上げるには、睡眠の知識を身につけ、行動に移すのが効果的です」
睡眠の評価には主観的要素も多いので、睡眠への意識を毎日高め、生活習慣を変えて実際に最近調子がいいと感じるようになると睡眠偏差値は上がる。
つまり、睡眠についての正しい知識を増やすことによって睡眠偏差値を改善できる面があることも覚えておきたい。