芸能

【韓国大手事務所HYBEの内紛】「BTSの父」と「NewJeansの母」が対立 ARMY激怒で騒動は泥沼に、両グループの活動に影響も

兵役のため活動休止中のBTS。メンバー全員が除隊となる2025年にグループ活動再開を目指している(写真/アフロ)

兵役のため活動休止中のBTS。メンバー全員が除隊となる2025年にグループ活動再開を目指している(写真/アフロ)

 いま、韓国の大手事務所で内紛が起き、行く末が注目されている。事の発端は4月25日、「BTS(防弾少年団)」を筆頭に多くのアイドルが所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE」が、子会社「ADOR」のCEOミン・ヒジン氏を「HYBEの経営権を奪おうとしている」と、業務背任容疑で刑事告訴したことにある。

 これに対しミン氏は真っ向から反論。ミン氏が記者会見を行う前、HYBE側が先手を打つ形でミン氏が「BTSには兵役に行ってほしい」と周囲に語っていたと報道機関に“暴露”した。このHYBEの行動にARMY(BTSのファンの呼称)は、「BTSを盾に掲げる言論操作は中止せよ」と激怒。声明文を発表したり、事務所前での抗議活動が行われたりと、一層泥沼化を招く結果となった。

 この内紛で危惧されているのが、K-POP二大グループ「BTS」と「NewJeans」の動向だ。

 NewJeansはミン氏がプロデュースした人気沸騰中のガールズグループで、昨年末にはNHK紅白歌合戦にも出場した。6月には日本デビューを果たす予定で、東京ドーム公演も控えているが、無事来日公演が実施されるのか。また、現在メンバーの兵役のため活動休止中のBTSは、予定通り来年に復帰となるか。二大K-POPアイドルの今後が、お家騒動の行く末にかかっている──。

パン・シヒョク氏とミン・ヒジン氏のこれまで

【2005年】作曲家で音楽プロデューサーのパン・シヒョク氏が「Big Hit Entertainment」を設立。

【2010年】パン氏が「BTS(防弾少年団)」のプロデュースを手掛け、 2013 年にデビューさせる。

【2019年】パン氏からのラブコールを受けて、ミン・ヒジン氏がHYBEのブランド総括(CBO)に就任。

【2021年】パン氏が「Big Hit Entertainment」の社名を「HYBE」に変更。同年、HYBEが160億ウォン(約18億円)を出資し、新レーベル「ADOR」などを設立し、ミン氏が代表に就任。

【2021年7月】パン氏がHYBEの代表取締役を辞職し、同社の理事会議長役に就任。音楽プロデューサーに専念する。

【2022年6月】BTSが活動休止を発表。

【2022年7月】ミン氏が5人組のガールズグループ「NewJeans」をデビューさせる。

【2024年3月25日】パン氏がプロデュースした5人組ガールズグループ「ILLIT」がデビュー。

【2024年4月22日】HYBEは「ミン・ヒジンらADOR経営陣が経営権を奪おうと企てており、その過程で機密の内部情報も流出させた」としてADORへ内部監査に入った。これを受けミン氏は、「『ILLITはNewJeansをコピーしている』と私が問題提起をしたことで、解任されようとしている」と反論。

【2024年4月25日】HYBEが内部監査の結果、ミン氏を業務上背任容疑で刑事告発すると発表し、ミン氏に辞任を要求。ミン氏が緊急記者会見を開く。

※女性セブン2024年5月30日号

BTSのファン「ARMY」は、今回のお家騒動がBTSの名誉を著しく傷つけていると抗議し、HYBE社屋の前に葬式用の花輪を設置(写真/GettyImages)

BTSのファン「ARMY」は、今回のお家騒動がBTSの名誉を著しく傷つけていると抗議し、HYBE社屋の前に葬式用の花輪を設置(写真/GettyImages)

ARMYは、5月3日の韓国『中央日報』の広告1面に声明文を掲載。「私たちはHYBEではなく防弾少年団を支持する」「所属アーティストを保護しない会社は存在理由がありません」などと事務所を糾弾した

ARMYは、5月3日の韓国『中央日報』の広告1面に声明文を掲載。「私たちはHYBEではなく防弾少年団を支持する」「所属アーティストを保護しない会社は存在理由がありません」などと事務所を糾弾した

HYBE創業者でBTSの生みの親でもある敏腕音楽プロデューサー、パン・シヒョク

HYBE創業者でBTSの生みの親でもある敏腕音楽プロデューサー、パン・シヒョク

「少女時代」や「SHINee(シャイニー)」のプロデュースも手掛けたレジェンドプロデューサー、ミン・ヒジン(写真/アフロ)

「少女時代」や「SHINee(シャイニー)」のプロデュースも手掛けたレジェンドプロデューサー、ミン・ヒジン(写真/アフロ)

(写真/アフロ)

NewsJeans(写真/アフロ)

関連キーワード

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン