「母の介護の現場で、日本の介護用品はもう少し改良できるのではないかって感じたんです。なんと言っても実用性はそこそこでもデザイン性に魅力を感じないものばかり。アップリケとかついて変に幼稚だったり、そうでなければ味気なかったり。私は寝たきりでも排泄物の処理をしやすく、なおかつオシャレで身につけたくなるようなデザイン性の高い寝巻きを開発しました。今まさに商品化に向けて準備をしているところです」(恵子さん)
ロッキー氏と出会う前も一流のビジネスパーソンとして活躍し、ロッキー氏亡き後はBenihanaの世界的な展開に貢献した青木恵子。「挑戦することがなくなることが怖い」と語る彼女もまた、ロッキー氏と同様に冒険家なのであった。
◆取材・文/河合桃子