国内

「安倍氏国葬」司会の島田彩夏アナは「国葬委員会の指名」とフジ回答 抜擢背景に「後継候補の甥の古巣だから」説も

司会をつとめる島田アナ(写真/JMPA)

国葬で司会をつとめた島田アナ(写真/JMPA)

 9月27日、安倍晋三・元首相の国葬が日本武道館で営まれた。司会を務めたのはフジテレビの島田彩夏アナウンサー(48)。『FNNスピーク』『新報道2001』などに出演してきた報道担当のベテランで、エグゼクティブアナウンサーという幹部職でもある。当日の彼女の様子を、会場にいたメディア関係者が語る。

「10時半ごろから、島田アナは会場で海外の国名を繰り返し練習していましたが、流暢な発音に取材陣から『さすが』との声が上がっていました。

 島田アナは上智大学外国語学部出身で、英検準1級も持っている。夫の実業家・近藤正純ロバートさんはサンフランシスコ出身で海外経験が豊富ですし、海外の要人を相手にする司会者としてはまさに適任ではないでしょうか。これほどの大役にもかかわらず本人はリラックスした様子で、開始前に関係者から話しかけられた時はアハハッと笑う姿も見られました」

 フジテレビに島田アナ起用の理由を尋ねたが、「社として国葬委員会から島田への依頼があり、社内で検討した結果、受けることになりました。なぜ島田が選ばれたかについては、受けた側ですのでお答えする立場にございません」(広報局)との回答だった。

 政府主催である国葬の司会者に民放所属のアナウンサーが選ばれたのはなぜなのか。企画・運営を手がけた「ムラヤマ」は日本テレビの100%子会社であり、その点でもフジ島田アナの起用には違和感が残る。

 全国紙政治部記者が、メディア内で広がっているという「ある説」を紹介する。

「フジが岸信夫・総理補佐官の長男で安倍元総理の甥にあたる信千世氏の古巣だからではないかといわれています。信千世氏は、フジテレビに入社後、報道局で社会部記者をしていた。安倍元総理とのパイプを期待され、令和の代替わりにあたり宮内庁担当になったこともありました。2020年に退社後は父である岸氏の秘書を務めていますが、いまだ決まっていない安倍元総理の後継候補にも名前が挙がっています。信千世氏自身、『文藝春秋』9月号で『伯父・晋三の遺志を継ぐ』と決意表明していました。

 安倍家・岸家にとって、信千世氏と縁の深いフジのアナウンサーが司会を務めてくれれば言うことなし。フジにとっても、日枝久・フジサンケイグループ代表は安倍元総理との深い交友で知られており、国葬を支えたいという気持ちが強かった。そこで、報道畑のベテランである島田アナに白羽の矢が立ったのではないかと言われています」

 信千世氏がメディアのバックアップを得て政界の檜舞台に立つ時は近いかもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
雅子さまは免許証の更新を続けられてきたという(5月、栃木県。写真/JMPA)
【天皇ご一家のご静養】雅子さま、30年以上前の外務省時代に購入された愛車「カローラII」に天皇陛下と愛子さまを乗せてドライブ 普段は皇居内で管理
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
本誌『週刊ポスト』の高利貸しトラブルの報道を受けて取材に応じる中条きよし氏(右)と藤田文武・維新幹事長(時事通信フォト)
高利貸し疑惑の中条きよし・参議院議員“うその上塗り”の数々 擁立した日本維新の会の“我関せず”の姿勢は許されない
週刊ポスト
東京駅17番ホームで「Zポーズ」で出発を宣言する“百田車掌”。隣のホームには、「目撃すると幸運が訪れる」という「ドクターイエロー」が停車。1か月に3回だけしか走行しないため、貴重な偶然に百田も大興奮!
「エビ反りジャンプをしてきてよかった」ももクロ・百田夏菜子、東海道新幹線の貸切車両『かっぱえびせん号』特別車掌に任命される
女性セブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン