●洗顔に時間をかけるのはやめなさい「OVER50の肌が避けるべきは洗顔による“摩擦”!」
黒ずみや色素沈着などは摩擦が原因で起こることが多い。「表皮のいちばん外側にある角質層はティッシュペーパー1枚ほどの厚さしかないので、少しの摩擦でも炎症や肌トラブルにつながりかねません。直接肌に触れない泡タイプの洗顔料でやさしく洗いましょう」(友利さん)。洗いすぎると必要な皮脂が流れて乾燥を助長するので、保湿も心がけよう。
●自己流マッサージはやめなさい「くすみやたるみの原因になる」
「たるみを改善したい」などの理由から、セルフマッサージを続けているOVER50は多い。「マッサージによる摩擦こそ、くすみやたるみの原因になります。特に50代以降は、肌にあまり摩擦などの刺激を与えない方がいい。老化を早めてしまいます」(友利さん)。どうしてもマッサージをしたい場合は、エステティシャンなどの専門家に任せるのが無難だ。
●ビタミン飲料はやめなさい「人工甘味料の摂りすぎは肌荒れの原因にも」
ビタミン飲料の中でもやめるべきは、人工甘味料が含まれているタイプ。「肌荒れを改善したいとビタミン飲料を手に取る人は少なくありませんが、実はそこに含まれている人工甘味料が曲者。摂りすぎると逆に、腸内環境が乱れて、肌荒れを引き起こす原因に。ビタミンCを摂取したいなら柑橘類やキウイなどの果物がおすすめ」(友利さん)。
●サラダ油はやめなさい 「トランス脂肪酸が悪玉コレステロールを増やす」
サラダ油は、高温で処理する抽出法で人工的に作られているため、トランス脂肪酸を発生させる。「トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やしたり、動脈硬化やがんを引き起こす可能性があります」(友利さん)。できるだけ、低温圧搾で作られたオイルや、えごま油、アマ二油など、体内では作れない必須脂肪酸(オメガ3)が含まれた油を選ぼう。
●とろみのある化粧水はやめなさい 「年齢化粧水に逃げずまずは肌をやわらかくするケアを」
「とろみのある濃厚な化粧水は、保湿力が高そうですが、水分不足で硬くなった肌には浸透しにくいんです。普通の化粧水を3回くらいに分けて重ねづけしたり、ローションパックを活用すると肌がうるおってやわらかさが出ます。そういう状態になってから使いましょう」(SHOKOさん)。50代からのおすすめ化粧水としてSHOKOさんは、「肌ラボ」極潤シリーズ(ロート製薬)をあげてくれた。
●美容液の乱用はやめなさい「よかれと思ったケアが肌に負担をかけている」
シミ、しわ、たるみ、くすみなど、50代の肌悩みは1つにとどまらない。「一度に解決したいという思いから、いろいろな美容液を併用する人がいますが、美容液の乱用は栄養過多になるなど、肌の負担になることも。問題は1つずつ解決しましょう。くすみには美白美容液の『HAKU』(資生堂)、しわには『アスタリフト ザ セラム リンクルリペア』(富士フイルム)などがおすすめです」(SHOKOさん)。