●化粧仕上げのパウダーはやめなさい「隠せば隠すほど厚塗りになり老けた印象になってしまう」
「50代になると“隠すメイク”に走りがちですが、隠すほど厚塗りになり、老けた印象になりがちです」(SHOKOさん)。よくあるのが、パウダリーファンデーションの上に仕上げのパウダーをはたくパターン。「パウダリーファンデーションにはパウダーとファンデーション両方の働きがあるため、仕上げのパウダーは不要です」(SHOKOさん)。パウダーを重ねづけすると乾燥を助長し、ファンデーションが浮きやすくもなる。
●ベースカラーにブルーを使うのはやめなさい「50代のくすみ肌にはピンク系のベースカラーがおすすめ」
「ブルーのベースカラーは、色白の肌に見せるためには効果的です。ですからデパートの美容部員などにはピッタリの色。しかし、自然光や蛍光灯などの下にいる時間が多い人の肌に塗ると、くすみを強調してしまいます。くすみの気になる50代の人が選ぶべきベースカラーは、薄いピンク系か、紫がかったピンク系。その方が、お肌をつややかに演出してくれます」(SHOKOさん)
●黒いアイラインを入れるのはやめなさい「50代も流行を取り入れて! アイラインはブラウン系に」
若い頃のメイクを踏襲し、アイラインは黒で入れ、目を強調している人も多いのでは?「自分に合ったメイクを続けるのは構いませんが、50代でも流行のメイクを少し取り入れるべき。そういう意味でいま、黒いアイラインは時代遅れ。ブラウン系なら、やさしい印象になります。アイラインを入れなくても、眉を整え、まつげをビューラーとマスカラで上げるだけでも、若々しく見えます」(SHOKOさん)。
●プチプラ化粧品を使うのはやめなさい「年齢にふさわしい化粧品を適量使うことも大切」
ドラッグストアなどで売っているプチプラ(プチプライス)コスメは、50代にはすすめられないという。「これらは若くて肌にトラブルの少ない人をターゲットにしたものなので、大人の肌が必要とする保湿成分などが足りていません。とはいえ、高価な化粧品はもったいないからと適量を使わないことも。大切なのは“使う量”。必要な成分が必要なだけ使える価格帯のものを選びましょう」(SHOKOさん)。
【プロフィール】
友利新さん/内科医。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て、皮膚科へ転科。都内のクリニックに勤める傍ら、メディアでも活躍。『肌老化が怖くなくなる本気の肌トレ』(主婦の友社)、『やめる美容』(光文社)など著書多数。
SHOKOさん/美容業界での30年以上のキャリアを生かし、女優、モデル、一般女性や企業経営者など、多くの人を美へと導いてきた。ショーやメイクセミナー等でも活躍中。YouTubeの登録者数は約32万人。
取材・文/上村久留美
※女性セブン2022年10月27日号