日本の作品を海外に出していきたい
──2022年は、全クールにドラマ出演する快挙を成し遂げられました。すべての作品にどんな思いで参加されていたのか、この一年を締めくくる意味で教えていただければと思います。
MEGUMI:私、そんなに出ていました?
──出ていましたよ〜。まずは1〜2月放送の『おいハンサム!!』(東海テレビ、フジテレビ系列)。ここでは割烹着姿が印象的だった一家のお母さん・伊藤千鶴役でした。
MEGUMI:お母さん、54歳の設定なんですよ。勝気で毒のあるイメージの役が多い私によくぞキャスティングしてくださったと思っています。柔らかくて、いいお母ちゃんっていうのは新鮮でした。演じてみて、私も母親ですから「あ、我が子とはこんなふうに距離を取ればいいのか」と気づくこともありました。
──続いて6月までは『探偵が早すぎる〜春のトリック返し祭り〜』(読売テレビ、日本テレビ系列)で、財閥の長女・美津山成美(みつやま・なるみ)役に。
MEGUMI:この制作チームは『極主婦道』(日本テレビ系列・2020年)や、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系列・2019年)と同じだったんです。だから慣れ親しんだ、勝手知ったるチーム。「好きにやってください!」みたいな感じなので、アドリブも出まくっていました。監督さんがお笑い番組出身の方なんですよ。バラエティ番組出身としては波動が合いましたね。
──7月からのクールは『石子と羽男─そんなコトで訴えます?─』(TBS1系列)で検事役。主人公の弟を姉として支える羽根岡優乃(はねおか・ゆうの)役でした。
MEGUMI:難しかったですね。検事なので、専門用語が多いですし、クレバーな人で、複雑な弟に対するお姉さんとしての独特の愛情表現があった。TBSの金曜22時台の放送枠に出演するのも初めてだったので、次につながるような演技もしたかったし……そういう意味で難しかったのです。
──そして今クールの『カリスマ壱子』ではプロデュースと出演となりました。どこかのインタビューで「ずっと女優がやりたかった」という記事を読んだ記憶があります。MEGUMIさんが、当時の自分に声をかけるとしたら……?
MEGUMI:(女優志望ながら、バラエティ番組で引っ張りだこだった)あの頃、頑張ってくれたから今の自分がいますよね。水着でバンジーや、大喜利をやったり、体を張って過酷でしたけど、あの時に「こんなこと私できない!」と音を上げていたら、今の自分はないわけですから。壱子みたいにキャッキャ笑って頑張って。「ありがとう」と感謝しますよ。