その後、志垣さんが頼ったのが友人たちだった。
「芸能界のツテを頼って複数人からそれぞれ数百万円単位のお金を借りていました。その金額は合計で数千万単位になったとか……。仲のいい友人に始まり、友人の友人にまで声をかけることもあったといいます」(前出・芸能関係者)
方々から借金を重ねる志垣さんを見かねて、友人が注意することもあったという。
「何人かの友人が、『どこにそんなお金を使うの?』と聞くと本人は『生活を維持するため』だと言うんです。『生活を改めたらどうか』と指摘しても、彼が改まることはありませんでした。
何にそんなに使っていたのかはわかりません。ギャンブルなどに使っていたのではないと思いますが……もともと『人生は太く短く、やりたいことをやって好きなように生き、パッと散りたい』という考えの持ち主で、若い頃は毎晩飲み歩いていた。中年になってからも派手な生活をやめられなかったみたいです」(前出・テレビ局関係者)
いくら借金しても、使ってしまえばお金はなくなる。
「4年ほど前には長年家族で住んでいたベイエリアのタワーマンションからグレードを下げたマンションに引っ越しました。家賃は半額ほどまで減らしたそうです」(前出・芸能関係者)
もう1つ、志垣さんを悩ませたのが仕事場での人間関係だった。
「志垣さんがデビューしたのは17才の頃。叩き上げの役者だけに、撮影や収録などの昔のやり方といまのやり方の差に戸惑うことも多かったそうです」(前出・芸能関係者)
2013年には国民的人気を誇ったドラマ『半沢直樹』(TBS系)で騒動があった。志垣さんは高木専務役として第1話に出演したが、第2話以降は画面から姿を消し、同じ役を三浦浩一(69才)が演じたのだ。突然の配役変更にもかかわらず、制作サイドからの説明はなく、SNSでは《病気か怪我が原因?》《ギャラの問題か》などの臆測が飛び交った。
「実際には志垣さんを巡るトラブルがあったんです」
と打ち明けるのは、別のテレビ局関係者だ。
「志垣さんが現場で共演者とおしゃべりをして、そこで見聞きしたことを周囲に話したことがあったそうです。その内容を巡って共演陣がギクシャクしてしまい……これに監督が激怒し、降板となってしまいました。志垣さんはこのときのことがトラウマになり、ドラマ撮影の現場で堂々とした演技ができなくなってしまったようです」