つまりは、タイキ氏は自分に投資してくれた姫のメンツをつぶされたことに怒っているのだろうか。
「それは正直、3割です。姫がムカつくと、そのはけ口は全部僕にくる。5日間しか出勤してないのにここまで使ってもらうのに、僕と姫との間でどれだけの攻防があったか……」
あとの「7割」は、後輩や店のためを思ってのことだったと話す。
「今回僕がこういった行動に出たのは、今後、僕と同じような思いをするホストが出てほしくないという理由につきます。以前から同じような『爆弾』はありました。そのたびに経営陣への相談だけでなく管理改善の提言をしてきましたが、重要視されることはなかった。僕が辞めるとき、店からは『経緯について一切口外しないこと』を強要された。でも、このまま黙っていたら闇に葬られ、また同じことが繰り返される。それは業界のためにも良くないことだと思うんです。“第2の僕”は見たくないんです。僕は将来的には代表となってより良い店にしたいという希望もありましたし、実際に幹部として牽引してきた。だからこそ組織としてちゃんとするべきだと思ったんです」
そういえば、タイキ氏は甲子園を目指して野球の強豪校に進学するも、チーム全体のことを考え、自分は選手を降り、ヘッドコーチという裏方に回った。今回の件も、「自分のこと」というよりは、「今後の店全体のこと」を考えての告発だったのだ。
元1億円プレイヤーの告発を、歌舞伎町はどのように受け止めるのだろうか。