苦しむ人に寄り添うストレートなメッセージが増えた

苦しむ人に寄り添うストレートなメッセージが増えた

 長年、共にパーソナリティーをしてきた寺島尚正アナウンサー(64才)と、現在のパートナー・山田弥希寿アナウンサー(29才)がそばにいたからこそ正直になれたのだと思います。

 私もそうですが、長年、一緒に仕事をしてきた人なら氷川サンの優しさや素直さ、誠実さなどがよ〜くわかっています。ですから、氷川サンがKiinaになるための“産みの苦しみ”のような葛藤も痛いほど理解できて、心配な時期も正直ありました。

 が、『きよしこの夜』コンサートの後半、『氷川きよしオリジナル・コレクションVol.3』にも収録されているKiina名義で作詞を担当した『泣けてくるけど 笑えてくるの』『Father』『魔法にかけられた少女』。そして出会ったことで文字通り、自身の限界を突破することにつながった『限界突破×サバイバー』などを聴かせてもらっているうちに、「大丈夫」と心から思えました。

 近くにいるかたは皆、休養にも心から理解を示していらっしゃいますし、何の迷いもなく、「Kiina」「Kiinaさん」と呼んでいます。

 2022年12月13日に放送された『Kiinaパーティー〜氷川きよしと最高な夜〜』(NHK)で共演した博多華丸・大吉さんや、中学の先輩で氷川サンが歌手を目指すきっかけになった森口博子サン(54才)ら、芸能界にも頼もしい理解者がそばにいてくださいます。

 自らの想いを歌と言葉にこめて、ファンの皆さんからの理解も得て、Kiinaさんは歌手活動を休止し、無期限の休養に入りました。

「永遠の憧れの女性。美保子お姉様。真心に深く深く感謝しています! 身体と心、大切にしてくださいね」とは、先日、氷川サンからちょうだいしたメールです。

 長期のお別れとも、もちろん永遠のお別れとも思ってはいません。Kiinaとして自分を解放することができた氷川きよしサンは意外と早く、またステージに戻り、あのすばらしい歌声を聴かせてくださるような気がしています。

 Kiinaさんも、身体と心をくれぐれも大切に。また歌声を聴ける日を待っていますね。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2023年1月19・26日号

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