実践!4日間オプティマス・ファスティングに挑戦

実践!4日間オプティマス・ファスティングに挑戦(イラスト/あらいぴろよ)

ファスティング後の味覚の変化に驚く

 2日間という断食期には、根拠がある。

「最後に食べたものが便として出るまで30〜60時間かかるといわれています。ちょうどファスティング中にそれらを排出し、体にいいスペシャルドリンクだけを摂取して体内をリセットするのに最適なのが2日間なのです」

 ファスティング中は、食品添加物などを含む人工的な食品を摂らないため、準備期や回復期、断食期の塩分補給などに使う塩も精製塩ではなく、海水を100%使用した自然海塩(天日干しまたは平釜で煮詰めたもの)がおすすめだ。

 最大の心配は、2日間固形物を摂らずに過ごせるのかという点だが……。

「よくそう聞かれますが、栄養バランスのよいスペシャルドリンクはボリュームがあるので、思ったより空腹感は少ないと思います。そして、消化器官が休まってくると、体が軽く感じられるはずです」

 人工的な食べ物を断った4日目の朝食でまず感じるのは、味覚の変化だという。

「何もつけずに食べる野菜や果物の味がこんなに濃かったっけ?と驚くはずです。ファスティング終了後は揚げ物の油のにおいがきつく感じるとか、スイーツの甘さが舌に突き刺さるようで不快だという人もいます。それこそがこのファスティングの目的。本来の味覚を取り戻すことで、食生活の改善につながるのです」

 記者も実際に挑戦してみたところ、ドリンクの満足感は大きく、空腹の不安は杞憂に終わった。1杯分(400ml)を半分ずつ、2時間ごとに分けて飲んだため、満腹感が続いたのかもしれない。

 驚いたのは、これまでおいしく食べていたレストランの料理の味が、とても濃く感じたことと、いつも食後に襲われていた睡魔がなく、スッキリした気分で過ごせたことだ。「思った以上に塩分や糖質を摂りすぎていたのか」と振り返ることもでき、たった4日で味覚や体の感覚が変化するのは、新鮮な発見だった。

「ダイエットだけでなく、メンタルへの効果も大きいと思います。疲労や睡眠不足、気分が落ち込みがちな人にも試していただきたいですね」

 ファスティングの弱点は、咀嚼をしないため、顔の筋肉が動かず唾液が出にくいこと。あたりめなど、咀嚼できるおやつを準備して行いたい。

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