だが、終盤、自身に巨額の収賄疑惑と俊介が暴力事件で総理(高橋克典)や幹事長(岸部一徳)に見捨てられたと知ると、それを仕掛けた鷲津を捨て駒と呼び、「お前なんか、その程度の者なんだよ、わ・し・づ」と悪態を一発。そして、心筋梗塞で倒れて運ばれる中、息子を突き飛ばした人物について「俺も知らねえんだよ、バーカッ」とダメを押す。
いやいや「本田博太郎劇場」堪能させていただきましたっ! ここに至っては、倒れる直前の「絶対に逃げ切ってやる」という犬飼の発言に望みを託して(?)、再登場を待つしかないが、肝心の転落事件で「黒い帽子の男」とされる犯人と隠ぺいの黒幕を鷲津が追う中で、次に見せ場を作るのが誰なのかもとても気になる。
第四話、鷲津は次の選挙で犬飼の地盤を引き継いで出馬するよう要請される。「大きな権力に抗えるだけの力が欲しいんです」と訴える鷲津の前に立ちはだかる「大きな権力」とは、「総選挙ですよ~」と万歳ポーズの幹事長か、眼光鋭い総理なのか。
個人的には「選挙に勝つには奥様の協力は不可欠よ」など鷲津にさまざまなアドバイスをし、堂々たる政治家ぶりを見せている厚生労働大臣・鴨井ゆう子役の「片平なぎさ劇場」も観たい。勝手に期待してます。