NHK・船岡久嗣アナは諭旨免職となった（写真はHPより）
4月21日、NHKは同局サイトで「職員の懲戒処分について」の書面を掲載。札幌放送局の船岡久嗣アナ（47）を諭旨免職とする懲戒処分を発表した。4月28日に発令されるという。船岡アナは2月に同僚の女性アナが住む都内のマンションに無断で侵入したとして邸宅侵入の疑いで逮捕。ストーカー規制法に基づく禁止命令を受けたのち、不起訴となっていた。NHKが船岡アナにどのような処分をくだすのかについては内外から注目が集まっていたが、同局内ではいま「想像以上に重い処分だ」と驚きの声で持ちきりだという。
NHKの40代男性局員が言う。
「これまで広報局はメディアから処分について聞かれると、たいてい『厳正に処分します』と回答するだけでした。不起訴になっていましたし、局内でも『さすがにアナウンサー職に残るのは無理だろうけど、どこか別の部署で戻るだろう』という雰囲気でした。それが諭旨免職と発表されたので、『うちにしてはかなり強い』とみんな驚いています。
というのも、10年ほど前にうちの男性アナが電車内で女子大生に痴漢をして、強制わいせつで現行犯逮捕されたことがあったんです。そのときも不起訴でしたが、停職3か月の懲戒処分を受けて、その後は他部署へ異動する形になった。今回もそうなるかと思ったのですが……。今回の処分に関して被害に遭ったアナウンサーと上層部でどんなやり取りがあったのかはわかりませんが、いまも毎日出社していますよ」
女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏は厳しい処分の背景に、今回の事件が同僚の女性アナ宅に侵入したという点が大きく報じられたことが関連していると見る。
「もし、彼女が番組を異動することになれば色々と噂されるでしょうし、船岡さんは今なにをしているのかということにも世間の注目が集まるでしょう。今回はNHKとしては非常に重い処分ですが、それで“幕引き”を図りたいということではないでしょうか」
厳正な処分を決断したNHK。とはいえ、被害に遭ったアナウンサーの心労は重いはずだ。今後も安心して出演するための環境整備が、引き続き求められる。
