国民の健康と生活を守る危機管理として、大規模発熱外来や検査体制、投薬、治療体制の確保、また流行時の医療逼迫回避のための大規模集約医療施設などの医療対応が準備されることが重要です。
鳥インフルエンザが発生したときに厳格な対策がとられるのは、人の病気・新型インフルエンザの発生阻止のためでもあるのです。
【プロフィール】
岡田晴恵(おかだ・はるえ)/共立薬科大学大学院を修了後、順天堂大学にて医学博士を取得。国立感染症研究所などを経て、現在は白鴎大学教授。専門は感染免疫学、公衆衛生学。
※週刊ポスト2023年5月19日号