〈出逢ってくれて、会ってくれて、合ってくれて、くっついてくれて、入ってくれて、泣かせてくれて、きもちくしてくれて、いつもどんな時もあなたらしく居てくれて、対峙してくれて…本当にほんとに、ほんとうに、ありがとう。心からのありがとう。感謝しています。愛しています。(恥ずかしがらずに言えるようになりました。→あなたのおかげ)〉
因果なことに、広末は、昨年4月に刊行されたエッセイ『ヒロスエの思考地図 しあわせのかたち』(宝島社刊)で、こう綴っている。
〈私も10代20代の頃、“恋”している感覚は、実感としてあった。だから相手に対して、「好きよ」と言うことはできた。けれど、「愛している」とは言ったことがない(苦笑)。何故だろう。どうして、「愛しているわ」とは言えないんだろう……と若い頃はずっと疑問に思っていた。“愛”はもっと壮大なもので、私が表現するにはまだ自分が未熟過ぎる、多分もっともっと高いところに在るもので、今の私には手が届かないんだと思っていた〉
しかし、10代20代の頃は「言ったことがない」という「愛している」を、エッセイ刊行からわずか1年後、40代になって不倫相手に向けて連発することになるとは──。鳥羽シェフへのメッセージのなかで「愛しています」のあとにカッコ書きで書かれた「恥ずかしがらずに言えるようになりました。→あなたのおかげ」の意味は、恐らくそのことを踏まえたものだろう。
「壮大な愛」を知った広末と鳥羽シェフの行方はいかに。