僧帽弁閉鎖不全症の手術支援ロボット手術

僧帽弁閉鎖不全症の手術支援ロボット手術

 利点は術者がコンソール内のモニターで3D画像を見ながら繊細に動く鉗子を操作でき、通常の開胸手術のような感覚で手術を行なえることだ。なお、皮膚切開は約3センチで済む。

「前尖、後尖のどちらかがめくれ上がり、閉鎖不全になっているので、それを切って縫い合わせるか、ゴアテックスの糸を使い矯正します。最後にリングで周囲を固定して終了です。人工心肺装置を使い施術するため、90分程度で終了可能な症例が対象となります」(下川主任教授)

 健診時に逆流が見つかり、息切れなどの症状が出る前に手術を行なえば、早期に仕事や運動への復帰が実現する。

取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2023年9月1日号

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