『OZU』は映画監督の小津安二郎の生誕120周年を記念し、小津がメガホンをとった初期サイレント映画をドラマとしてリメイクしたもの。全6話のオムニバスドラマ形式で、現代設定に置き換えた作品になっている。
「永山被告が出演予定だったのは第1話の『出来ごころ』で、下町の軽妙なユーモアと人情を描いた作品です。主人公の喜八役を演じるのは俳優・田中圭さんで、永山被告は喜八の相棒の次郎役だった。しかし、逮捕を受け、急遽、キャストを変更することに。とはいえ代役を探す時間もなく、結局、元々別の役で出演予定だった渡邊圭祐さんを次郎役に昇格させることにした」(同前)
前出の通り、第1話の撮影はすでに多くが終わっていたという。そのため代役を立てただけで済む話ではなかった。
「永山被告演じる次郎は主人公・喜八の相棒役。どうしても田中さんとの絡みが多くならざるをえない。WOWOW側はテレビ、ドラマ、映画に引っ張りだこで先の予定もびっしり決まっている田中さんに収録し直しをお願いすることになり、かなり大変な様子だったと聞きます。台本や演出を見直し、田中さんらも困惑しながらも協力していただき、なんとか再撮影は出来ましたが、違約金などが心配されています」(同前)
WOWOWに話を聞くと、「誠に申し訳ございませんが、こちらから発表されていること以外でお話しできることはございません」との回答だった。
裁判では今後について「許されるのであればまた表現の仕事をしたい」と語っていた永山被告。今後の俳優活動はどうなるか。