KENZO

大会の審査員長を務めたDA PUMPのKENZO

 ダンスのステップでバランスが養われると聞くと、GOLD世代のダンサーは実感を込めて「うん、うん」と頷き合い、踊る意欲が高まったところでいよいよ本番へ。

 コンテスト形式で13チームが対戦し、DA PUMPのKENZOが審査員長を務め、審査員にはMaasa、日本を代表するダンサーのMIHO BROWN(ミホ ブラウン)、世界のダンスコンテストで活躍するFISH BOY(フィッシュ ボーイ)が加わった。

 審査基準には【1】技術力/振り付け【2】表現力【3】活力【4】衣装/ヘアメイク【5】完成度を設定。メンバーの年齢を点数化して人数に応じて加点する、今大会ならではの「GOLDポイント」を合計して得点を競い合った。

 衣装やヘアメイクも重要な要素として採用したのは、杉による発案だった。若さの秘訣は気の持ちようだとして、「大会前に講習を開いて、『まだまだ派手さが足りない』と舞台映えするメーキャップを徹底的に指導しました。自分が80才であろうと、90才であろうと、10代の若い気持ちで派手にやってほしい。年齢を忘れて、思い切りステージで弾けてほしいと伝えました」と、舞台裏を明かした。当日はネオンカラーやラインストーン、スパンコールなどカラフルでギラギラな衣装に溢れ、杉の思惑通り、派手な装いが出場者のテンションを上げて、熱気に反映されていた。

 一番手には、そのエナジーで昨年MCを仰天させた埼玉県「GOLD DRAGON」が登場。今年は民族舞踏のハカから始まり、「頑張って、頑張って、みんな!」とGOLD世代の仲間へ気合いを注入する、オープニングにふさわしいパフォーマンスを見せた。

 初出場の宮城県「Golden JB’z」は「踊ることで毎日を楽しく」をモットーに「♪やってみよう♪楽しもう♪今日がスタートだ」と年齢を気にしない前向きなメッセージを歌詞に込めて、ハッピーな空気で会場を包んだ。

 大会最高齢90才が活動する大阪府「まかろん♪」のプロフィールが紹介されると客席からは「ヒュー!」と歓声が。力強いステップで身体能力を発揮し、90才がまさかのセンターと判明すると驚きと歓声が再びこだました。

 ダンスの新しい扉を開いたのは、青森県「YDK65」。特殊詐欺撲滅のメッセージをラップに乗せ、コミカルなパフォーマンスを披露。癖になる社会派ラップに会場全体が体を揺らして楽しんだ。

 トリは昨年の大会で圧巻のパフォーマンスを披露した神奈川県「FOREVER CHANCE!」が登場。煌びやかなスパンコールドレスでステッキを使ったダンスを披露するなど、「ここはラスベガス!?」と興奮で包んだ。

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