杉良太郎一覧

【杉良太郎】に関するニュースを集めたページです。

杉良太郎氏らが呼びかけた
杉良太郎、乃木坂46黒見明香らが本気討論「なぜ特殊詐欺被害に遭うのか」
 1日あたり約7730万円──実はこれ、オレオレ詐欺などに代表される特殊詐欺の令和3年度の被害額である。 全国で被害が相次ぐ特殊詐欺の撲滅を掲げ、警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は2018年より活動をスタート。国家公安委員会委員長より「特別防犯対策監」を永久委嘱され犯罪対策に取り組む杉良太郎を筆頭に著名人の特別防犯支援官が名を連ね、特殊詐欺に関する知識や防止策をわかりやすく伝え、全国47都道府県警察と特殊詐欺被害を防止するための対策活動に励んでいる。 6月初旬にはSOS47のメンバーが特殊詐欺被害撲滅に向けて最新の状況を把握し、今後の取り組みについて意見交換をする対策会議を行った。当日は杉、特別防犯支援官の伍代夏子、コロッケ、松本利夫(EXILE)、黒見明香(乃木坂46)、向井地美音(AKB48)、斉藤真木子(SKE48)、石田千穂(STU48)、吉原朝馬および警察庁より長官官房参事官、警視庁より犯罪抑止対策本部副本部長らが参加した。 冒頭、警察庁より特殊詐欺の最新情勢について驚くべき報告があった。・令和3年に被害の届け出があった認知件数は1万4498件、被害総額は約282億円・ピーク時(平成26年)の被害総額565.5億円から約半減しているが、1日あたりに換算すると約7730万円の被害が確認されている・特殊詐欺の手口別被害額はオレオレ詐欺:90.6億円(32%)、キャッシュカードを狙った詐欺:70.1億円(25%)、架空料金請求詐欺:68.1億円(24%)、還付金詐欺:45.2億円(16%)、その他:8.1億円(3%)・令和2年からの推移では、還付金詐欺被害の比率が全体の9%から16%へ拡大している・特殊詐欺の約9割は自宅の固定電話を通じて行われる・高齢の女性に被害が集中している 被害額の多さに驚くが、これらはあくまでも届け出があった被害に限られる。「実際にはもっと多くの被害件数、被害額にのぼると考えられる」と、警戒が促された。 今回の対策会議に先がけ、4月に被害者への聞き取り調査をしていたという杉からも「特殊詐欺の被害は1回きりだと思うかもしれないが、ひどい場合は10回くらい騙されてしまう。一人のかたが1億数千万ほど騙し取られた例もある」と被害実態が明かされ、以下の実例も紹介された。なぜ「おかしい」と思いながら計6回も振り込んでしまったのか『還付金詐欺』80代 男性 被害額:約500万円《介護生活を経て妻を亡くして悲しみに暮れる中で突然、「医療費が振り込まれるから銀行へ行ってください」と自宅に電話がきた。還付金は事前に役所から書類がくることは知っていたので、「おかしい」と思って相手に確認をしたが、「おかしくない」と落ち着いた声で言われて信用してしまった。気軽に連絡を取り合うような友人はおらず、息子も仕事で留守にしていて、相談できる相手が家にいなかった。 電話を受けてすぐにATMへ向かい、1回40万円など分割して、4日間で計6回振り込んだ。ATMでは犯人から電話で指示があり、「暗証番号を入れて」などと促される。2回目の振り込み時にあらためて「私を騙しているのではないか?」と聞いたが、「そんなことはない」という言葉に安心してしまった。その後も、手続きが終わると「おつかれさまでした」と言われ、怪しいとは疑わなかった。6回騙し取られたところでようやく息子に相談をして、一緒に警察へ行った。計約500万円のお金は老後の資金として貯金してきたもの。電話でお金の話は詐欺だとわかっていたのに、自分がなぜ話に乗ってしまったか、悔やんでいる》 聞き取りの中でこの男性は、「金額の大小関係なく、自分が騙されたというショックが大きい。特殊詐欺のことは知っていても、いざ詐欺の電話がきたら忘れてしまっている」と杉に語ったという。 杉は対策会議でこう分析した。「『還付金なのに、なぜATMへ行くの?』などと、若い人には理解ができないかもしれない。でも、これが歳を重ねるということなんです。高齢になると、ちょっと今日はしんどいとか、このところ体調がすぐれなくて頭がぼんやりしているとか、家庭内での出来事で気持ちが塞いでいるとか、そういった不調が日々あるもの。不調によってメンタルにも波があります。 そんな時にいきなり電話がかかってきて『早く還付金をもらわないと時間に制限がある』とか、『あなたのクレジットカードが不正利用されている』と恐ろしいことを言われて『早く、早く!!』と急かされたら、通常の判断ができなくなる。冷静に考えて踏み止まることができない。その瞬間に、騙されているんです。 疲れていたり、精神状態が乱れていたりすると、『なにかおかしいな』とは思っても、『完全にヘンだ』とは確信が持てない。これが騙される人の特徴です」 特殊詐欺と呼ばれる犯罪は騙す手口は共通していても、捉えかた、騙されかたは被害者によって違う。犯罪の特殊性として、被害者の心理を理解しておくことも必要だと、呼びかけた。AKB48向井地は「たぶん自分でも騙されてしまう」 特殊詐欺の被害者の実態を知り、若い世代も次のように危機感を募らせた。「なぜ戻ってくるお金の還付金をご高齢のかたが払ってしまうのか不思議でしたが、“早く、早く”と急かされて頭が働かなくなってしまうケースが多いと知りました。自分なりに特殊詐欺の勉強をしたところ、ATMでの被害は銀行だけでなくコンビニやスーパーなど、身近なところでたくさん起きている。登録番号が必要と言われて、電話口で伝えられた数字を打ち込むと、それが振込額になっているそうです。50万円が『500,000』だったらわかりやすいですが、『4986……』と細かい数字の羅列で約50万円を騙し取るなど、悪質だなと思いました」(SKE48・斉藤)「高齢者を狙う犯人の巧妙な手口を知って、たぶん自分でも騙されてしまうなと感じました」(AKB48・向井地) 祖母宛に還付金詐欺のハガキが届いたり、祖母の友人へオレオレ詐欺の電話がかかってきたりしたことがある、と日常に潜む危険を実体験として語ったのは黒見(乃木坂46)だ。「特殊詐欺のハガキや電話は去年に何度も身近で起こりました。聞くところによると、心理的には警察官や市役所などの職員を名乗って電話がかかってくると不安になってしまう、発信者の番号が東京03だと本物の役所からの電話かもしれないと思ってしまう、ということでした。電話がかかってきた際に、警察署のポスターを思い出して特殊詐欺かもしれないと疑うことができたというかたもいて、日頃の広報啓発の大切さを実感しました」 自身は今春に大学へ進学したが、成人年齢が18才に引き下がり親の同意無しに契約ができるようになったことでクレジットカード契約や投資の勧誘を実際に受けたと語り、「詐欺=ご高齢のかたが引っかかりやすいという認識がありましたが、自分と同じような10代、20代も詐欺に引っかかる可能性がある。若い世代にも自覚を持たせるような活動をしていきたい」と、意欲を見せた。STU48石田(千)は離れて暮らす祖母と連絡をとるようになった 杉が聞き取りを行った80代男性の例でも、被害を食い止める直接のきっかけとなったのは息子に相談をしたこと。被害者心理として「騙されたと認めるのは自分の恥をさらすようで、なかなか言い出せなかった」と語っており、日頃から家族が高齢者を見守り、変化を見逃さないことが犯罪の抑止にも繋がると、“家族の絆”の大切さをチームで共有した。 石田(千)(STU48)は、普段から離れて暮らす祖母と連絡をよく取るように心がけているといい、「祖母の様子が変だなと感じたら、すぐに状況を把握できる可能性がある。オレオレ詐欺は知っていても、あまり手口を知らない特殊詐欺もあると思うので、こういうパターンに陥ったら気をつけて、と広く伝えていきたい」と、家族の絆を実践していると明かした。「今年から中学や高校へ足を運び、『おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんに特殊詐欺に気を付けるように言ってね』という活動も始めた。今後も引き続き、若い世代へ啓発していきたい」と、SOS47の活動に触れた杉。被害者となりうる高齢者だけでなく、家族も含めて、すべての世代が特殊詐欺を自分事として捉えるべきと、強調した。 伍代は、高齢者が詐欺の窓口となる犯人からの電話に出ないようにするにはどうしたらいいかと課題を挙げ、「家族と離れて暮らす高齢者、日中にひとりの時間がある高齢者を詐欺の電話から守るため、家族が防犯機能付の電話をプレゼントするのはどうか。“離れていても、家族を守ることができる”と、高齢者とは違う層へもアプローチしていきたい」と提言。 警察庁によると、防犯機能付の電話には次のような迷惑電話防止機能があるという。 ・着信時に電話の相手方に警告音声を発する・通話中に自動的に通話内容を録音・登録されたデータベースと照会して迷惑電話番号からの電話を自動判別し、着信を拒否もしくは着信ランプなどで警告を表示 さらに、通話中にAIが迷惑電話を感知して、家族など5人の登録先にリアルタイムで知らせる特殊詐欺対策用のアダプタの実用も始まっているという。ほとんどの被害者は加害者を憎まず自分を責めるようになる 被害者への聞き取りを通じて、杉は被害者の心のケアの大切さを痛感している。「被害に遭った人は私がバカでした、とずっと自分を責め続ける。相手を恨むのではなく、ほとんどの人はなぜ騙されてしまったのだろうと自省するんです。心の傷は3~4年経っても消えず、長く、暗い人生を送る。人にも言いづらく、誰にも言えなかった被害の実情を私に打ち明けて肩の荷が下りました、スッキリしました、という声を聞きます。被害を未然に防ぐことはもちろん、万が一、被害に遭ってしまった際には決して本人を責めずにメンタルケアを心がけることも、家族として被害者を救うことになると伝えたい」(杉) 杉は、被害者を心的にどう支えていくかを重要課題として挙げ、被害者へのフォローを継続しながら警察官も被害の実態を把握することで犯罪に斬り込む新たな糸口も見つかるのではないか──と、期待を寄せる。 今後は各都道府県警も家族と連携して被害者のケアにあたり、特殊詐欺撲滅へ向けて被害者・加害者の双方から犯罪の根源を探っていくことを掲げた。
2022.06.28 11:00
NEWSポストセブン
杉良太郎
杉良太郎が平均年齢69.7才ダンスチームと懇談「ありのままで輝いて」
 歌手で俳優の杉良太郎が5月26日、埼玉・飯能市を訪れて市内のシニアヒップホップダンスチーム「GOLD DRAGON(ゴールドドラゴン)」を訪問し、ダンスのパフォーマンスを鑑賞した。 厚生労働省・健康行政特別参与として、国民の健康意識向上に尽力する杉。この日は同省の「知って、肝炎プロジェクト」の普及活動の一貫で飯能市を表敬訪問。新井重治市長との懇談の中で、杉は「肝炎は早期発見で治療することができる。そのためには肝炎ウイルス検査をすることが大事なんです。肝炎は風邪などと違って自覚症状がほとんどない。そのため、知らないうちに病気が進行し、放っておくと肝がんになってしまうという怖さがあります。高齢者の皆さんには健康な状態で長生きしてほしい。」と呼びかけた。 表敬訪問のあと、杉は名誉会長を務める一般社団法人 日本国際ダンス連盟 FIDA JAPANが推進する「ダンス健康クラブ」に登録するGOLD DRAGONとも交流を深めた。ダンス健康クラブは65才以上のダンスチームを全国47都道府県に作るプロジェクトで、現在は飯能市を含めて6都市の団体が登録している。 飯能市の社会福祉協議会が主催したシニアヒップホップ講座をきっかけに2018年に結成されたGOLD DRAGONは、男性1名・女性37名で構成され、平均年齢は69.7才。約1か月半かけて準備したステージでは、“アラ古希”の彼女たちがジャクソン5の「ブレイム・イット・オン・ザ・ブギー(今夜はブギー・ナイト)」に合わせ、軽やかにステップを刻んだ。 約1分で20パターン近くの振り付けを披露すると、「イエーイ!」と揃ってポーズを決めて杉にアピール。フロアに溢れるメンバーの元気なかけ声と明るい笑顔に、杉も何度も楽しそうに頷いて拍手を送った。チームの活動を視察した後は、杉とメンバーのうち代表者の3名(今川美雪さん・70才、斎藤厚子さん・68才、川村美智子さん・65才)で、懇談を行った。 * * *川村:「杉様」の前で踊るなんてどうしようって、みんなで緊張していたんです。でも実際に杉さんが目の前に来たら嬉しくなっちゃって自然と笑顔になるわ、いつもは出ない声が出るわ(笑い)。練習よりずっと上手に踊れた気がします。斎藤:そうそう、いつもはコーチから声を出してと言われても、みんな全然出ないのに(笑い)。今日はとにかく楽しく杉さんの前で日頃の練習を出しきろうと踊ったら、とってもすっきりしました。今川:ビックリしたのが、普段なら練習中に「肩が上がらない」「膝が痛くて無理」なんて文句がみんなから出るのに、今回は一切出ませんでした。杉:ダンス健康クラブの活動を立ち上げる際、「高齢者のダンスチームなんて本当に踊れるんですか」という懐疑的な意見も随分あったんです。そこで私はハッキリ言いました。完璧さを求めているのではなく、皆さんが輝けるかどうかが大事だ、と。高齢者はきっと「今日は足の筋が張っちゃって」とか「今日はなんだか気分が乗らない」とか、あれこれぐずぐず不調を訴えて、文句を言いながらステージに立つ。だけど、それが面白いんじゃないの?って。斎藤:ステージの上で五十肩や神経痛を我慢しながら。杉:「イテテテッ!」とか顔をしかめて、みんなで踊る。3人:あははは!杉:最高に明るいステージになりますよ。若い子が同じことをしたら鍛えて出直せとなるけど、高齢者チームのいいところはちょっとくらいフラフラしたって文句を言われない。ぜひ皆さんのダンスをテレビの地上波でも流してもらいたいと思っています。3人:え~っ、そんな姿を見られちゃうんですか!?杉:ダンスは人に見られないと意味がない。極端な例でいうと、昔は歳を重ねると入れ歯の役者が多かったんですよ。私がやっていた舞台の『遠山の金さん』で、お白洲(※いわゆる江戸時代の法廷)で金さんが悪者に打ち首獄門の裁きを下すと、「御奉行様、助けてくださーい」と命乞いする老人が出てくるんだけど、ある時、その役者の入れ歯がぱかっと外れて口元まで出てきちゃったの。3人:えぇぇぇ~!(悲鳴)杉:で、自分で「フン!」と戻した。それをお客さんが見ちゃったから笑っちゃって、笑っちゃって、しばらく芝居にならなかった。だって歯がポンと出てきて、「おぶぎょほさば~(御奉行様)」って言われてもね。これは、高齢者のチームはあんまりまじめにやっても面白くない、ということの一例なんだけど、不調があって痛いなら、痛い表情をしてもいいんですよ。入れ歯が外れてもいいし、足を引きずりながらステージから降りてもいい。我慢をしないで弱点もありのまま、全部見せちゃえばいいんです。それが高齢者ダンスチームの最大の持ち味ですよ。でも高齢者チームと言っても、私から見たら3人ともまだまだ若い。自信を持ってステージに立ってください。3人:はい!杉:元気で長生きするには体を動かすことが肝心で、その方法としてダンスをすることを勧めています。振り付けを覚えることで脳トレになるし、日常の生活とは違うヒップホップのリズムが体を動かす原動力となる機能にも影響を与えて、敏捷性も上がります。ダンスで大切にしてほしいのは、うまくなろうという向上心。少しでもその気持ちがなかったら、つまらないと思う。将来的にはダンス健康クラブのチーム対決も考えています。ひとつでも勝てば自信になるし、負ければ……3人:それは悔しいです!杉:そうですよね。で、来年は負けないぞってね。人生に今までと違ったやりがいや、楽しさが生まれる。皆さんにはダンスを通じて、生きる喜びを全国に知らしめてほしい。仲間と踊るのは楽しいでしょう?斎藤:踊って体を動かすのも楽しいですし、コーチを筆頭に人柄のいい人が集まっているので、おしゃべりがとっても楽しいんです。実は、メンバーの人でも、この年齢だから持病を抱えている人ばかりなんです。でも、「ここへくれば笑いもあって免疫力が上がるよね!」なんて言いながら、みんな滅多に休みません。杉:家に話し相手がいなくて外出もしないと、1日中黙っているお年寄りも多いんですよ。ダンス以外のこともしゃべりあって、笑いあうという時間は、すごくストレス発散にもなるんじゃないかな。川村:逆に、みんなに会えないと具合が悪くなりそう(笑い)。私はAKB48を見て、自分も同世代の仲間とあんなふうに楽しく踊れたらいいなとサークルに参加したんです。踊ってみたら盆踊り状態でとんだ高望みでしたが(苦笑い)、少しずつ体が動くようになってどんどん楽しさが増しています。杉:将来シニアの全国大会に出るようになったら、ダンスも意識もまたレベルアップしますよ。大阪の「まかろん♪」というチームに今年の4月のイベントでパフォーマンスをしてもらいましたが、あちらは平均年齢78才でセンターを張るのは最高齢の88才! 健康でパワフルだし、メーキャップもバッチリしていましたよ。今川:すごい! メーキャップをして踊る自分たちの姿を想像するとわくわくしますね。杉:2曲、踊りきりました。その後、他のイベントで3曲踊ったそうですよ。今:88才で3曲も覚えられるなんて。私たちは1曲揃えるのがやっとでした……。杉:1曲踊り終えると、息切れしますか?3人:しません!杉:だったら、体力は3曲でも大丈夫。ゼエゼエ息が上がるのは、力が入っているからです。ダンスは身も心も軽いステップじゃないとだめ。芸はすべて「足」。ダンスも立ち回りも芝居も相撲も、すべて足に芸が出ます。足が捌けなければ、芸は磨けません。川村:どうしたら捌けますか。杉:稽古しかない。そして鏡を見ること。役者は鏡に自分の姿を写して喜怒哀楽の稽古をするけれど、それは自分を知るため。自分の状態を知らなければ、芸は上達しませんから。ダンスでもパーンとターンをしてシュッと止まるところをフラフラ動いたら、それは“無駄足”。鏡をよく見て無駄な動きがないか、基礎の練習を積み重ねることです。斎藤:ダンスは上半身の動きが肝心だと思っていました。杉:植物も人間も、地に根を張っているかどうかなんです。下半身にしっかり力が入れば、自然と全身に力が入りますよ。上達するには鏡で自分の状態を見ること、そして人に見られること。芸能人がデビューしてどんどん垢抜けていくのは人に見られているから。見られることで人間は、顔も歩き方も変わっていきます。3人:これからは私たちも鏡を見て練習を頑張ります。杉:希望者がいればダンスの構成にソロを入れて、ひとりに注目を集めるのもいいかもしれない。どうですか?川村:ソロやってみたいかも。今川・斎藤:杉さんの前で踊って自信もついたし、かっこよく踊りたい気持ちはあります。杉:「私が前へ行くのよ!」という人がたくさんいたほうがステージもより盛り上がる。前へ出ようとする人を引き止めたり、逆に押し出したり。斎藤:川村さんはどんどん前へ行っちゃうタイプ(笑い)。杉:影でナレーションの解説が入れば、さらに盛り上がるかも。「この川村さんはダンスの実力は伴っていませんが、前へ出たがる人です」とか。3人:その通り!(大笑い)今川:随時そういう楽しい解説を入れていただけたら、ラクな気持ちで踊れそうです。杉:ちょっとした演出というか、高齢者のダンスの大会はプロリーグとはルールも変えて観客も楽しめるようにしたいんです。「この人は練習で転んでしまって、今は腕が上がりません」とかね。3人:それは当人も助かります(笑い)。健康を維持してこれからもずっと、みんなでダンスを続けていきたいです。杉:今の時代、年齢は関係ありません。ダンスという楽しみを見つけたのなら、踊り続けてほしい。息を引き取る間際まで人生を楽しんでほしいですね。取材・文/渡部美也  撮影/平野哲郎  取材協力/OH!!! ~発酵、健康、食の魔法!!!~ レストラン「Femy_」
2022.06.01 16:00
NEWSポストセブン
自衛隊・東京大規模接種会場にてワクチン接種の必要性を訴えた芸能人の面々
杉良太郎、伍代夏子、矢沢心ら芸能人15名「ワクチン接種」呼びかけ
 2月24日、厚生労働省の健康行政特別参与を務める俳優の杉良太郎(77才)が新型コロナウイルスのワクチン接種推進のための広報活動を行った。「芸能界も相当感染者が出ていて、これは有志を集めて広報すべきと思った」という杉の呼びかけにより、東京・大手町の自衛隊大規模接種会場に集まったのは、杉を合わせて総勢15人。自身は1月末に新型コロナウイルスに感染し、強い喉の痛みに苦しんだといい、「ワクチンの副反応を気にされる方もいらっしゃると聞きますが、(コロナに)かかるほうが何百倍も大変です。あまり怖がらずにワクチン接種をするという方向へ向かってほしい。そんな気持ちをもって、本日臨みました」と、経緯を説明した。 会場では妻で歌手の伍代夏子(60才)、元プロレスラーの小橋建太(54才)、落語家の吉原朝馬(72才)がモデルナ製ワクチンで3回目の接種を行った。3回ともモデルナ製を接種した伍代は2回目の副反応で高熱に見舞われたそうだが、「3回目は半量の接種ということですし、副反応は症状が出てから解熱剤で対処すればいい。そう考えて、本日接種をいたしました」と接種に至った心境を明かした。 長引くコロナ禍について杉は「感染してしまうのはどうしても防げない部分があるが、ものすごく怖がりすぎてもいけないなと思う。これまでの日常を取り戻すことがいちばん。1日もはやくそういう日がくるように願っている」と語った。 2月20日に前立腺がんのため75才で亡くなった歌手で俳優の西郷輝彦さんの話題に及ぶと、「ぼくよりも年齢が下で残念……」と沈痛な面持ちで悼んだ杉。そして厚生労働省の健康行政特別参与としての立場から、「コロナ禍であっても(自分の命を守るために)検査を受けて、早期に病気を発見してほしい」と呼びかけた。
2022.02.26 11:00
NEWSポストセブン
杉良太郎、ATSUSHIが感銘「脳性麻痺の声なき詩人」が綴る命のメッセージ
杉良太郎、ATSUSHIが感銘「脳性麻痺の声なき詩人」が綴る命のメッセージ
 出産時のトラブルで重度の脳性麻痺を患った堀江菜穂子さん(27才)。寝たきりで言葉も発することができない。そんな彼女がわずかに動く指先で綴った詩に感銘を受けた杉良太郎(77才)が、この度、彼女の詩を原詩とした楽曲をリリースする。「どんな姿、形であろうとこの世界に『自分』はひとりだけしかいない。だから勇気を持って堂々と生きるんだ──。菜穂ちゃんが生み出す“いのちの叫び”のような詩を読んで、これは詩だけに留めず歌にしてたくさんの人に届けるべきだと直感したんです」 杉は菜穂子さんの詩を元に作詞をてがけた新曲『世界の中で』、『ありがとうの詩(うた)』(共に1月19日リリース)の背景をこう語る。 菜穂子さんは、通っていた特別支援学校の中学部時代に筆談を学んだ。指先がわずかに動くだけの彼女には「文字を書く」という行為自体が困難を極めた。それでも努力を重ね、時間はかかるが一文字ずつ書けるようになっていった。 高等部の頃、周囲の人の会話が耳に入り、自分が何も考えていないと思われているように感じたという。そこから、言葉を発することができない菜穂子さんは、自分の考えを伝えるために「詩」を書き始めた。「心を解放するための手段」だったという。 そんな彼女が心の声を紡いだ詩集『いきていてこそ』(サンマーク出版)を2017年6月に出版した。杉は、昨年5月、その詩の存在を知り、深く感銘を受けたと明かす。以来、杉が育てた、スイカなど季節の果物を菜穂子さんへ送ったり、菜穂子さんが杉に手紙を書くなどして、交流を深めてきた。杉は親交のあるEXILE ATSUSHI(41才)にも彼女の詩集を紹介。ATSUSHIも同じく感銘を受け、杉とは別に曲を作り始めたという。「詩を書くことについて菜穂ちゃんは手紙で『わたしが、にんげんとしていきているあかしです』と教えてくれました。彼女は20数年間ずっと寝たきりで外へ出て走り回ったりすることはできません。でもそのぶん、頭の中では思い切り走り回っているんだろうなと感じました。つらい時間を乗り越えて到達した脳の仮想空間で楽しく思うままに動いて、誰でもない、たったひとりの『自分』を見出したのでしょうね」(杉、以下同) 彼女の心の声に触れ、『世界の中で』の曲には《この広い世界で 私もあなたも 同じ人間は一人もいない だから勇気をもって 自信をもって 堂々と 生きてゆこう》という歌詞が綴られている。「人間はどこまでいってもさみしいし、孤独なもの。幸せそうに見えた人が突然、自ら命を絶ってしまうなど、人知れず心の中には悩みや孤独を抱えている。それに近頃は、自分に自信のない人が多いんじゃないかな。皆さん、生き方に迷い、どこかに気を遣いながら生きているように感じます。だからこそ自分は自分なんだと勇気を持って生き抜くことが大切なんだと思います。“自分の人生を堂々と生きる”ことをみんなで共有してほしいという願いをぼくも詞に込めました」 菜穂子さんの詩は、彼女の作品の読者から「とても美しい言葉」「生きる意味を教わりました」と大きな感動を呼んでいるが、杉いわく、単にいのちと向き合う美しい詩だから歌にしたのではなく、むしろその逆だという。「菜穂ちゃんは風景や草花に託していのちの詩を書き続けていますが、障がいがあろうとなかろうと、人間はそんなにきれいな詩ばかり書くのはおかしいだろうと、ぼくは思っていたんです。詩にはできない違った感情をきっと心に押し殺していて、その感情を障がいや病で“ろ過”することできれいな詩になって出てくるのだろう、と。心の奥底に宿した彼女の深い人間味が美しく“ろ過”されているのだと感じて、そこが生々しくてとてもいいなと惹かれたんです」 彼女の詩からは人間味を感じる──杉は曲を届けるため、昨年12月にはATSUSHIと共に菜穂子さんと対面したが、その時、まさに彼女の“素顔”を垣間見たと語る。「会って2~3分で菜穂ちゃんが、誰にも言ったことのないことを今日は言いたいと伝えてきたんです。『取材を受けるといつも“天使のような人ですね”“美しい詩ですね”とそればかり言われるけれども、頭の中ではどうやって悪いことができるか考えています。自分はそんな人間なんです』って。そばにいたご両親は驚いていらしたけど、ああやっぱりそうだったんだねって思いました」 杉が「いつも良い子でいなくてもいいんだよ。悪いことを考えたって、それが人間なんだから。どんどん“悪いこと”をしたっていいよ」と伝えると、菜穂子さんは途端に表情を輝かせたという。「おとうさん、おかあさんが悲しむと思ってずっと言えなかった。やっと心の内を告白できたことで肩の荷が下りましたと彼女は伝えてきたの。そんな言葉を使うんだなって。これからは自分の第二の人生が始まる。今までは飾られてきた人生だった――そう言っていました。菜穂ちゃんからこれからどんな詩が出てくるのか、楽しみにしています」 杉は、心にストレスを抱える大人にこの曲を聴いてほしいと語る。菜穂子さんと杉が紡いだいのちのメッセージが疲れた心を癒し、前を向いて歩む力を与えてくれることだろう。
2022.01.05 05:00
NEWSポストセブン
特殊詐欺撲滅活動に取り組む伍代夏子「60代くらいの世代が危ない」
特殊詐欺撲滅活動に取り組む伍代夏子「60代くらいの世代が危ない」
「普段は着物でステージに立っていますので、こうして礼服に袖を通すと使命感がわいてきますね」。警察官の礼服を着た伍代夏子(59才)はそう語ると、キリッと表情を引き締めた。伍代は2018年より警察庁の「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)に参加し、警察庁特別防犯支援官として特殊詐欺撲滅のための広報活動に取り組んでいる。「芸能界のプロジェクトチーム・SOS47は杉さん(夫の杉良太郎)の発案で生まれました。警察庁特別防犯対策監を務める杉さんはメンバーを集めては“自分は警察官なんだ”という自覚を持つよう、意識を高めています。『私たちは警察官なんだから街中で交番を見かけたら、立ち寄ってほしい。警察官の皆さんに“この街を守ってください。気をつけてくださいね”と激励してほしい』と促すんです。 杉さんですか? 杉さんも自ら積極的に立ち寄っています。日頃からそうした意識が根付いているので、SOS47の活動にはみんなとても熱心に取り組んでいます」 SOS47のチームはコロッケや城島茂、松本利夫(EXILE)、川栄李奈、乃木坂46、AKB48など幅広い年齢層で構成されている。「特殊詐欺の被害は高齢者に多いのでご高齢のかたがたがこれ以上被害に遭わないよう、若い人は同世代へ向けて、アルバイト感覚で“受け子”にならないよう、役割分担をして広い世代へ呼びかけています」 特殊詐欺は全体として減少傾向にあるものの、昨年の被害件数は1万3550件、被害額は285.2億円。和歌山県では2020年の特殊詐欺被害額が前年の2倍近くに増加したことを受け、7月には伍代が同県を訪れて啓発活動を行った。現地では和歌山県警察が開設した特殊詐欺被害防止専用の無料電話「ちょっと確認電話」(0120・508・878=これはわなや)をPRすべく、「電話の中で『市町村職員』『介護保険料金の払い戻しがある』『手続きは今日の何時まで』『携帯電話を持って近くのATMへ』という話があれば詐欺の可能性が大です! 確認して被害を防ごら~」 などと、親しみやすく和歌山弁を交えて人々へ注意を呼びかけた。「県民性に合った土地の言葉で伝えることで、身近に感じていただけたらいいなと思います。これだけ還付金詐欺に注意してくださいと言われ続けていても被害がなくならないのは、詐欺グループに心の隙へ入り込まれるから。私は電話の犯人の声を聞いたことがあるんですが、とってもやわらかい、やさしい話し方をするんですよ。コロナ禍で人と話す機会がなくてさみしく感じるひとり暮らしのかたなどはついつい世間話をしてしまい、気がついたらATMへ誘導されてしまうんでしょうね」 SOS47の活動では、さまざまな体験談を聞く機会があるという。「毎日6時に電話がかかってくるから今日もきっとかかってくるよ、というかたがいました。“そんなのだめよ! 警察に電話しましょう!”と呆れてしまったけど、すっかりその電話を楽しみにしていらして。自分は絶対に引っかからない自信があるから“おまえ、そんなこと言って詐欺だろう”なんて言いながら、毎日話しちゃうんですって。 このケースは男性でしたが、“お父さんよりも私の方がしっかりしているわ”という女性の方が案外弱い。特に60代など、私たちぐらいの世代が危ないなぁと感じています。まだまだ全然平気、しっかりしているから私の行動は間違っていないわと考えて、周囲に相談なしにお金を渡してしまうんです。かくいう私も大丈夫と思ってはいますが(笑い)、固定電話には出ません。還付金、暗証番号、カードなどの話が出たら、ひとりで決めずに必ず誰かに相談してください」 被害に遭ってしまった際におかしがちなミスも教えてくれた。「お金を騙し取られて落ち込む母親に、息子さんが『なんでぼくに言わなかったんだよ』と責めてしまったケースがあったんです。お母さんはショックで寝込み、しばらくうつになってしまった。騙された家族に怒ってしまう例は多いんです。被害の額によっては、“そんなにお金があったの?”と関係がぎくしゃくしてしまうことも……。 被害に遭った家族は責めずに寄り添ってあげてほしい。わが子かわいさにお金を出してしまう母心も犯人は巧みに突いてきますから、普段から家族でマメに連絡を取り合いましょう。犯人の演技に惑わされないよう、電話の声に聞き慣れることも大事です」 杉とは家庭でもSOS47の活動計画を話し合うという。特殊詐欺撲滅へ向けて、これからも粘り強く活動を続けていくと誓った。【プロフィール】伍代夏子(ごだい・なつこ)/1961年生まれ、東京都出身。演歌歌手。『歌謡劇 雪中相合傘―科白編―』が発売中。取材・文/渡部美也 撮影/WEST※女性セブン2021年9月9日号
2021.08.27 19:00
女性セブン
医師に「肥満」と指摘されお腹を触る徳光に杉と伍代も苦笑い
杉良太郎の肝炎啓発活動 コロナだけじゃない「命を脅かすウイルス」
 世界中で未曽有のパニックを巻き起こしている新型コロナウイルスだが、われわれが警戒すべきウイルスはほかにもある。“コロナ以外のリスク”への対策も決して疎かにしてはいけない。たとえば肝炎では現在、国内で300万~370万もの人が苦しんでいる。コロナ禍のなか開催された、肝炎の啓発イベントをレポートする。「新型コロナウイルスが蔓延していますが、肝炎も同じくウイルス感染で引き起こされる病気です。沈黙の臓器と呼ばれる肝臓を蝕む肝炎は自覚のないまま症状が進み、新型コロナウイルスよりも患者数や死亡率が高い“命を脅かすウイルス”といえます。ぜひ皆さんの理解、認識を深めていただきたいと願います」 と言う杉良太郎(77才)の力強い言葉で幕を上げた、「知って、肝炎プロジェクト 世界・日本肝炎デー2021」。肝炎の知識を広め、肝炎ウイルスの検査を受けてもらうための啓発活動を行う「知って、肝炎プロジェクト」は、今年で10年目を迎える。 厚生労働省の健康行政特別参与を務める杉は、コロナ禍での活動の大変さと重要性を語った。「肝炎は重症化すれば肝硬変や肝がんにつながるリスクがあります。プロジェクトが発足した10年前は活動も暗中模索でしたが、5年前から重点的に普及啓発を行う『集中広報県』を設け、その甲斐もあって、肝がんの死亡率で全国トップだった佐賀県が、20年ぶりにワースト1の汚名を返上。そうして活動が実を結んできたところでコロナ禍に見舞われました。 各地へ赴いて思いの丈を皆さんへ伝えるのがいちばんなのですが、そもそも人を集めることが困難となり、活動が大きく制限されることに。身動きが取れずに『肝炎の啓発を疎かにしていいのか』と自問自答の日々でしたが、コロナに負けていられない! われわれがアクションを起こすことで1人でも2人でも命を救うことができたらという覚悟で、こうして活動に臨んでいます」 7月29日に都内で開かれたイベントは2部構成で、第1部では肝炎の専門家を交えたフォーラムが行われた。 国立国際医療研究センター、肝炎・免疫研究センターの医師の学術講演に始まり、集中広報県に指定されている和歌山県、福岡県、宮崎県の医師がリモートで肝炎の現状と取り組みを報告。「知って、肝炎プロジェクト」からはほかにも肝炎対策特別大使の伍代夏子(59才)、肝炎対策広報大使の徳光和夫(80才)、スペシャルサポーターの高橋みなみ(30才)も参加し、活発な意見交換となった。 ただし集客は控えられ、イベントの様子は動画配信に。「大人数を集めるイベントからポスター掲示や動画配信の活動へシフトする一方で、今年は集中広報県を1県から3県へ増やして活動の幅を広げています。かつては肝炎への偏見があって、感染がわかってもひた隠しに隠して治療に踏み切れないなどの悲劇も生まれました。また、治療に伴う発熱や倦怠感、貧血症状や脱毛などのつらい副作用に悩まされる時代もあった。妻(伍代)もその時代にC型肝炎を治療して克服した1人です。 ですが、今は医療の進歩により副作用の少ないのみ薬でC型肝炎が完治できる時代になりました。肝炎は早期に発見することで適切な治療を受け、慢性化や重症化を防ぐことができます。どうか怖がらず、嫌がらず、検査をして早く発見してほしい」(杉)身長180cmで70kg スタイルキープの秘訣 この日のイベントでは会場に肝炎ウイルス検査ができるブースも設置され、第2部の啓発トークイベントに出演したスペシャルサポーターのEXILE・TETSUYA(40才)も、出演前に検査を受けたことを明かした。「肝炎ウイルスの検査は採血をするだけ。簡単なのに、なかなか足を運んでいただけません。まずは体験してもらうことが大事だと考えて、世界肝炎デーのイベントでは会場で検査できるようにしています。過去には、実際に肝炎のウイルスを持った人や肝炎を発症している人が見つかっています」(杉) 2012年より「知って、肝炎プロジェクト」で特別参与を務める杉は10代から続けてきた福祉活動の功績がたたえられ、昨夏より厚生労働省の健康行政特別参与に就任。国民の健康づくりのためにより広く啓発に励んでいる。 杉は、「知って、肝炎プロジェクト」で一緒に活動するメンバーの健康にも細やかに目を配っている。 イベントでは、「肝炎週間」にかけてメンバーが健康宣言を行った。 コロナ禍のおうち時間に夫婦で晩酌する機会が増えたと打ち明けた高橋には「お酒はたしなむもの」と助言したり、肥満を気にする徳光に「やせた方がいい」と減量を促したり。 徳光は「さっき、杉さんの体重を聞いてびっくりしたんですよ。身長が180cmくらいあって、70kg前後らしいんです」と驚いたというが、その杉にスタイルキープの秘訣を聞いた。「食べる量を決めて、白米は小さなお茶碗で軽く1杯を守っています。健康の秘訣はストレスをためないこと。嫌なことがあっても寝る前には忘れるようにしていますよ」(杉) 健康行政特別参与として「病に苦しまない、健やかで安心な暮らしへ導きたい」と語る杉。自分の健康と向き合う第一歩としてまずは肝炎ウイルス検査を受けてみてほしい—そう、切実に訴えた。※女性セブン2021年9月2日号
2021.08.23 07:00
女性セブン
伍代夏子の美肌術 固形石鹸でしっかり洗顔、寝る前に口角を上げてニコッ
伍代夏子の美肌術 固形石鹸でしっかり洗顔、寝る前に口角を上げてニコッ
 テレビなどで女性芸能人を見ると、つい肌に目がいってしまうという人も多いのでは? 年を重ねれば肌の衰えは避けられないが、まるで年齢など関係なく美肌を保つ姿を見ると、その秘訣を知りたくなる。歌手の伍代夏子(59才)は、いつ見ても陶器のように白くなめらかな肌の持つ主だが、美肌はどうやって作られるのだろうか?「皆さん、そう言ってくださるんですが、参考になることが本当にないんですよ~」と、伍代夏子は高らかに笑う。都内の鮮魚店の家に生まれたチャキチャキの江戸っ子だ。「まず化粧水をゆっくりとなじませて、浸透したところで美容液を……なんて待っていられないんです、私。仕事柄、スキンケア商品をいただくことも多く、『今度こそ頑張ってみよう!』と試してみるのですが、待てないから化粧水も美容液も乳液も一気につけちゃう。顔の表面で混ざり合うだけで、全然効果なし(笑い)」(伍代・以下同) せっかちな性格も手伝い、スキンケアは洗顔+化粧水や美容液などがひとつになったオールインワンだけ。お気に入りの商品も特になく、市販のものを使っているという。「顔がベタつくのが嫌いで、20~30代は『雪肌精』や『ヘチマコロン』などのさっぱり系が好きでした。夏は『シーブリーズ』を頭からかけたりしてね(笑い)。さすがに40代後半からはハリと小じわが気になり始め、しっとり系に変えましたけど」 舞台メイクのケアはどのようにしているのだろうか?「昼夜2公演あるときも、私は最後までお化粧を落としません。合間などに化粧を落としてつけ直すという人が多い中、私は上からお化粧を直して、落とすのは最後の1回だけ。なぜか、あれこれいじらない方がいいって、信じているんです。むしろ、化粧を落とした後の洗顔にはこだわります。それは、銭湯に置いてあるような固形石けんをよく泡立て、洗い上がりがキュッキュッとなるまでしっかりと洗うこと。小学生のときからずっと続けています」 この洗顔法は、舞台でも日常でも同様だという。「朝は軽く泡立ててさっと洗いますが、夜は柔らかいスポンジにたっぷりと泡立て、ていねいに洗います。とにかく『キュッキュッ』がないと洗った気がしない。一般の洗顔料って、洗い上がりがしっとりするものが多いでしょう? これを使った後に化粧水やクリームをつけて寝ると、確実に吹き出ものができます。一般のスキンケアからしたら乱暴ともいえますが、私の肌には固形石けんがベスト」 シンプルすぎるお手入れで、潤いが持続するのはなぜか。「私、魚屋の娘なのに肉食なんです。子供の頃はすき焼きの中でも牛脂が好きで、刺身もとろばかり食べていました。さすがにいまは夫の健康のために焼き魚や豆腐、大根おろしなどバランスを考えて作りますが、ひとりだったら、断然スタミナ定食とか、とんカツを選ぶ(笑い)。案外、動物性の脂もお肌にいいのかもしれませんね」毎日、笑顔でいるのは肌にも絶対いい! それ以上に気をつけているのは、笑顔でいることだ。「面白くなくても寝る前に口角を上げ、目尻を下げてニコッとするだけで気分が変わります。母がいつも店先でニコニコと明るかったので、それを鏡として育ちましたが、実際に言われたのは、師匠の市川昭介先生から。先生はいつも『笑っている人には幸せが来るからね』とおっしゃっていました。先生ご自身は、しょっちゅう怒っていましたけどね(笑い)。 作り笑いでも、笑うことで幸せホルモン(セロトニン)が分泌されるといいますから、お肌には絶対いいはずです」 今春、喉のジストニア(けいれん性発声障害)で休業を発表したが、リハビリを続けながら活動を再開。7月には新曲が発売された。「ストレスが原因の病気だそうです。自分はストレスとは無縁だと思っていたので、最初は驚きました。まだ治療法が解明されていないので、うまくつきあっていくしかないのですが、じっとしていられないたちなので、毎日笑いながら、仕事に趣味に忙しく過ごしています」 この明るさが「美肌さん」のいちばんの秘訣かもしれない。【プロフィール】伍代夏子(ごだい・なつこ)/1961年、東京都出身。1987年、デビュー曲『戻り川』が35万枚を超すヒット。1999年に俳優の杉良太郎と結婚。夫婦で福祉活動にも熱心に取り組むなど、おしどり夫婦ぶりも有名。取材・文/佐藤有栄※女性セブン2021年8月19・26日号
2021.08.16 16:00
女性セブン
杉良太郎らが特殊詐欺防止を訴える「コロナと同じくらい関心を」
杉良太郎らが特殊詐欺防止を訴える「コロナと同じくらい関心を」
 警察庁による『ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~』プロジェクトチーム 決起集会2020が12月14日、東京港区の明治記念館で開催され、同チームのメンバーである杉良太郎、伍代夏子、飯豊まりえ、川栄李奈、城島茂、橘慶太(w-inds.)、秋元真夏(乃木坂46)、新内眞衣(乃木坂46)、松本利夫が出席。さらに、今回新たにメンバーに加わったAKB48から、向井地美音と武藤十夢が登場し、委嘱式が行われた。『ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~』(略称:SOS47)は、全国の都道府県警察と連携し、特殊詐欺被害を防止するべく、広報活動を行うプロジェクト。被害が相次ぐ特殊詐欺の撲滅を呼びかけるため、2018年9月に発足し、杉、伍代、飯豊、川栄、城島、橘、乃木坂46、松本らがプロジェクトメンバーとして、特殊詐欺撲滅のための活動を行っている。 特別防犯対策監を務める杉は、「特殊詐欺は手を変え品を変え、そのときそのときの情勢に合わせて行われます」「新型コロナウイルス対策と同じくらい、(詐欺被害)予防に関心をもってほしい」と、特殊詐欺にあわないように日頃から注意することの大切さを訴えた。 一方、今回このプロジェクトに参加することとなった向井地は、「しっかり勉強し、詐欺の悪質さを理解しました」と、詐欺予防のための知識吸収に余念がない模様。さらに「私たちの大事なおじいちゃん、おばあちゃんたちを守っていけるように頑張りたい」と意気込みを述べた。撮影/矢口和也
2020.12.22 16:00
NEWSポストセブン
コロナ禍の今、杉良太郎の言葉に注目が集まるワケ
コロナ禍の今、杉良太郎の言葉に注目が集まるワケ
 国内外でさまざまな福祉活動などに積極的に取り組んでいる俳優で歌手の杉良太郎(76才)。8月には長年に渡る福祉活動が評価され、厚生労働大臣顕彰状を授与された。今改めて注目を集める杉の活動について、時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが解説する。  * * * 世界中が不穏な空気に包まれて息苦しい昨今。こんな時こそ、この人の意見が聴きたい!ということで、時代劇専門チャンネルが企画した『杉良太郎祭り』。私はそのスペシャルインタビューを担当したが、その会場には取材陣がぎっしり。関心の高さがよくわかった。 なぜ、今、杉良太郎の発言に注目が集まるのか。その理由のひとつは「ブレない強さ」があることだろう。なんたって、『燃える男』『君は人のために死ねるか』など強烈なタイトルの楽曲を歌い続けてきた人である。今年は警視庁の「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦」のプロジェクトチームの中心となって、存在感を示している。 歌手を目指して芸能界入りし、1967年に松本清張原作のNHK時代劇『文五捕物絵図』に主演。60年以上国内外でさまざまな福祉、支援活動に携わっていることは有名な話だ。ベトナムでの活動も30年を超え、現在、152人もの里子がいるという。取材の中で、「病気がちの子もいて、心配で…」と語る姿に、思わず「お父さん!」と声をかけたくなった。国内の被災地にも駆け付け、多くの人たちに声をかけるが、その言葉は「頑張らないでください。頑張るのは私たちですからね」である。「不可能を可能にしてきた」ことも注目される理由のひとつ。これまでに1400本もの時代劇に主演。『大江戸捜査網』『一心太助』『新五捕物帳』『右門捕物帖』など、京都と東京で時代劇の主役を掛け持ちする日々が、実に17年間続いた。週のうち、3日は東京で移動日一日はさんで3日は京都。通常、週に一本ペースで撮るところを四本撮り終えるという驚異の「四倍撮り」も実現した。そのため、テストはなく、すぐ本番、セットの入れ替えやロケを少なくするなどの工夫を重ねた。誰もが不可能だと思うことでも、自ら先頭に立ってやりきった。 そして、意外に知られていないのが、「人情味丸出し」というところ。代表作『新五捕物帳』は、正義感の強い岡っ引き・新五(杉)が、庶民の小さな幸せのために奔走するという物語。得意の合気柔術で悪人たちを素手で次々投げ飛ばす(ホントに投げてます)立ち回りシーンにはびっくりだったが、それよりなにより、新五が涙もろいのに驚いた。 事件に巻き込まれた子供、わが子を心配する老いた母、そんな人を見かけると、新五はぽろぽろと泣くのである。かと思えば、杉良太郎企画・原作・脚本・主演・主題歌の『医師 問題無ノ介』の主人公は、名医にして剣の達人(杉)で一応、庶民の味方だが、その口癖が「問題なーい」と結構、いい加減。お金大好き、美女にも弱いという二枚目半の顔も見せている。実は人を笑わせることも大好きで、インタビューの中では志村けんさんのために特製焼酎を贈っていたことなど、知られざる交流も語られた。 自身もさまざまな病で危機も経験してきた。苦しい人たちに向けて、「大丈夫だから」「深呼吸して違う世界を見たら、やっていける」という言葉、この人から発せられると、やっぱり深い。
2020.09.25 07:00
NEWSポストセブン
杉良太郎 「高齢者にヒップホップダンスを広めたい」
杉良太郎 「高齢者にヒップホップダンスを広めたい」
 2012年から「知って、肝炎プロジェクト」 の特別参与として活動してきた杉良太郎が、厚生労働省で健康行政特別参与を委嘱された(8月28日)。 昭和35年から、刑務所の慰問や、福祉施設の慰問・寄付を開始した杉。その後も、厚生労働部門での福祉活動を継続し、活動歴は約61年におよぶ。それらの功績が称えられ、今回、厚生労働大臣より顕彰状が授与されることとなった。 杉は、「まずは体を動かす環境を作ることが大事」とし、ダンスの健康増進効果をあげ、「高齢者にヒップホップダンスを広めたい」と意欲満々だった。撮影/小彼英一
2020.09.07 16:00
NEWSポストセブン
石川さゆりは“ゆるパンツ” 演歌歌手の私服は皆オシャレ
石川さゆりは“ゆるパンツ” 演歌歌手の私服は皆オシャレ
 6月17日、都内のラジオ局に現れたのは、演歌歌手の大御所・石川さゆり(62才)。落語家の立川志の輔とトークするためだった。ビビッドな緑のギンガムチェックのゆったりとしたワイドパンツ姿が目立つ。流行の“ゆるシルエット”だ。 実は、石川は業界でもオシャレで有名。自身のヒット曲「天城越え」を入場曲にしてくれた縁がきっかけで交友がある元プロ野球選手のイチロー(46才)の東京ドームでの引退試合でも、まばゆいピンクのTシャツ姿で訪れるなど、演歌のステージのイメージとは違うファッションで話題になっていた。大手レコード会社のプロデューサーが語る。「普段は和装も多いのですが、カジュアルな服装もオシャレに着こなされています。去年のNHK紅白歌合戦のリハーサルでは、全身黒ずくめで登場。タートルネックにボリューミーなレザーロングスカート。このスカートは真ん中にボタンがあり一見パンツのようにも見えるデザイナー物。あまりにお洒落で関係者らを驚かせていました」 また、あるスタイリストは「さゆりさんは、寒い時期には、いつもスカーフやマフラーを巻いているのですが、何種類も持っていらっしゃるらしくて、毎回いつも違うのを着けていますね」と明かした。 たしかに、NHK紅白歌合戦のリハーサルは、テレビやコンサートでは着物姿の演歌歌手たちのギャップの大きい私服姿が一堂に見られる貴重な機会だ。 坂本冬美(53才)や藤あや子(59才)らは、エッジの効いたロックテイストのファッションが多く、大御所の杉良太郎(75才)の妻の伍代夏子(58才)は、セレブ妻らしい高級ブランドで落ち着いた服装が多い。また、ステージ衣装でも独特なドレスを愛用し続ける天童よしみ(65才)は、私服も個性的で、前出のスタイリストは「天堂さんの私服は、基本はスカートではなくパンツなのですが、Tシャツやジャケットも含めて個性的な柄ものが多いんです」と話した。 演歌歌手たちは、ステージでは伝統的なイメージを守り続けなければならない立場だけに、スポットライトから外れたときぐらいは、自由なファッションを楽しんでいるのかもしれない。
2020.07.03 16:00
NEWSポストセブン
時代劇研究家が厳選 いま、家で観られる名作時代劇10の魅力
時代劇研究家が厳選 いま、家で観られる名作時代劇10の魅力
 新型コロナウイルス蔓延による外出自粛令が出ているが、自宅で過ごす今は、これまで手を出せなかった映画・ドラマに挑戦する絶好の機会だ。なかでも注目を集めているのが「時代劇」。新著『時代劇入門』がベストセラーになり、往年の名作を知り尽くす時代劇研究家・春日太一氏が、時代劇の魅力を存分に味わえる10作品を紹介する。 * * * 時代劇というと『水戸黄門』『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』といった、ワンパターンの勧善懲悪ものばかり―と思っている方は少なくないかもしれません。 でも、それは大きな誤解。アクションの多彩さ、感情描写の豊かさ、ストーリーの多様さ……時代劇は様々な魅力に富んだ奥深いジャンルです。 そしてなにより、そこに映し出されるのは現代と全く異なる空想の世界。外出自粛で気づまりな毎日、時代劇を観ながら一時だけでも現実を忘れてみてはいかがでしょうか。 今回は、配信や再放送でご自宅でも気軽に楽しめる時代劇作品を、幅広く集めてみました。まずはスケールの大きなアクションを堪能できる作品から紹介していきましょう。◆『隠し砦の三悪人』 黒澤明監督によるエンターテインメント大作です。『スター・ウォーズ』の原点になった作品でもあり、とにかく息をつかせない。 時は戦国時代。城を攻め落とされた姫を守って、敵の包囲網の中を同盟国まで送り届けようとする侍を三船敏郎が演じます。次々と襲い掛かるピンチを切り抜けていくサスペンス、馬を駆使したチェイスシーンと馬上での斬り合い―壮大なアクションに引き込まれます。◆『子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』 小池一夫の人気劇画の映画化第6作。毎回、趣向を凝らしたアクションやバイオレンスが展開されていくシリーズですが、中でも本作は凄まじい。 特にラストは雪山での死闘。スキーを駆使して襲い掛かる柳生の忍者軍団に対して、主人公の拝一刀(若山富三郎)は乳母車をソリにして迎え撃つ。乳母車の上に仁王立ちになっての殺陣など、若山の身体を張ったアクションに注目です。◆『魔界転生』 天草の乱の絶望から魔界と手を結んだ天草四郎(沢田研二)が、その妖術により宮本武蔵(緒形拳)、宝蔵院胤舜(室田日出男)、柳生但馬守(若山富三郎)といった名だたる剣豪たちを仲間に引き入れ、幕府を滅ぼさんとする。そこに千葉真一演じる柳生十兵衛がたったひとりで立ち向かいます。 剣豪版アベンジャーズともいえる面々が勢ぞろいし、壮絶な死闘が展開される。千葉の躍動感あふれる殺陣に対し、若山、緒形は非常に重厚。その激突は手に汗握ります。◆『座頭市物語』 登場人物に感情移入できるのも、時代劇の大きな魅力です。 映画『座頭市物語』は、勝新太郎がその代名詞となるヒーロー・座頭市を演じたシリーズの第一作。盲目の按摩でありながら、居合の腕が凄まじい座頭市がやくざの抗争に巻き込まれていく。 釣りを通じて心を通わせるようになった肺病の浪人は、敵対する組織の用心棒だった―。組織から爪弾きにされた者同士の育む友情と、やがて斬り合わなければならない哀しい宿命が、詩情感あふれる映像の中で表現されていきます。◆『風の中のあいつ』 ショーケンこと萩原健一主演の青春時代劇です。清水次郎長を主人公にした時代劇では悪役として描かれる「黒駒の勝蔵」が主役に据えられ、その若き日のドラマが描かれます。当時の若者のアイコンだった萩原の演じる勝蔵は、決してヒロイックではありません。薄汚い身なり、猫背、うつむきがちな表情。現代劇と同じく、挫折感を背負った青年として演じていました。世間と折り合いをつけて生きられない若者の苛立ちと悲しみが心に響きます。◆『鬼平犯科帳』 盗賊たちを取り締まる火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)やその配下の同心や密偵たちの活躍が描かれます。 ハードボイルドな物語展開も大きな魅力ですが、なんといっても江戸情緒あふれる映像が素晴らしい。特に、エンディングロール。江戸の四季の模様がジプシー・キングスによる哀切なメロディに乗って映し出され、最高の余韻を与えてくれます。厳しさだけでなく、優しさや温かさに包み込まれる作品ですね。◆『女殺油地獄』 元禄時代の大阪が舞台。近松門左衛門の戯曲を原作にした男女の愛欲のドラマで、五社英雄監督の遺作です。 魔性の女・小菊(藤谷美和子)にはまり込んで身を崩していく油屋の若旦那・与兵衛(堤真一)と、その二人に嫉妬して与兵衛を誘惑する年増の人妻・お吉(樋口可南子)の織り成すエロティックな三角関係が、儚い映像美の中で描かれていきます。情欲に囚われた男女による、理屈を超えた心情の機微を樋口、堤、藤谷が見事に演じました。◆『闇の狩人』 江戸の裏社会に生きる人々の人間模様を、哀感とともに描いた池波正太郎原作のドラマです。 記憶喪失の剣客・弥太郎(村上弘明)と、なにかと彼の世話を焼く盗賊・弥平次(蟹江敬三)、弥太郎を殺し屋として使う香具師の元締め・清右衛門(田村高廣)、そして彼らに寄り添う女たち。 陰謀渦巻く殺し屋たちの非情な組織というハードボイルドな乾いた世界が、優しく温かい触れ合いとともに描かれ、孤独な心を抱いた者たちのドラマを際立たせています。◆『黄金の日日』 最後に、大河ドラマの中でも、特に歴史のロマンに浸れる2作品を紹介します。『黄金の日日』は、戦国時代の堺を舞台に、商人を主人公に据えた珍しい作品。堺の若者・助左衛門(六代目市川染五郎、現・二代目松本白鸚)が持ち前のバイタリティでのし上がっていく。実際にフィリピンでロケをした南蛮貿易や海賊との交流など、描かれる世界観の大きさも見どころです。 助左衛門の庇護者からやがて権力の亡者となり立ちはだかる秀吉(緒形拳)や、両者の間で葛藤する石田三成(近藤正臣)、助左衛門に協力しながら秀吉に対抗する石川五右衛門(根津甚八)など、脇のキャラクターも魅力的ですね。◆『武田信玄』 戦国最強の騎馬軍団を率いた甲斐の大名・武田信玄の生涯を描いた名作です。理想に燃える若者、頼りがいのある領主、老練な策略家―と年齢に応じて変わっていく信玄像を20代の若さで演じきった中井貴一が見事。 大河にありがちな気を緩めるようなホームドラマ要素は一切なく、ひたすら合戦と策略、人間の心の闇が描かれる。菅原文太、杉良太郎、西田敏行、平幹二朗ら豪華キャストの配役も完璧です。「時代劇だから」と構えることなく、興味のあるジャンルや好きな俳優の作品から挑戦してください。きっと心に残るシーンに出会えるはずです。※週刊ポスト2020年5月1日号
2020.04.22 16:00
週刊ポスト
俳優・岡本信人 緒形拳、杉良太郎と共演したときの思い出
俳優・岡本信人 緒形拳、杉良太郎と共演したときの思い出
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優の岡本信人が、時代劇で緒形拳、杉良太郎と共演した当時の思い出について語った言葉についてお届けする。 * * * 一九七五年のテレビ時代劇『必殺必中仕事屋稼業』(朝日放送)で岡本信人は、緒形拳、草笛光子、林隆三と共に殺し屋チームの一員として参加、主に情報係として活躍している。「かなり前から緒形さんを尊敬していました。大河ドラマの『太閤記』で木下藤吉郎をやったらその翌年に『源義経』で弁慶ですよ。そのキャスティングを聞いた時、『ないない。あのサルをやった人ができるわけない』と思っていました。それが、観てみると素晴らしい弁慶で。『すげえ人だ』と思ったんです。 その後、NHKの銀河テレビ小説の『夜の王様』という拳さんの主演ドラマに僕もちょっと出たんですよ。そしたら拳さんが『信人、時代劇やるか?』って。『はい!』なんて言ってしばらくして『必殺』が来ました。たしか僕が初めて出た時代劇だったと思います。 拳さん、凄い迫力でした。『おう』って入ってくると、撮影所の空気が締まるんです。それでいて、物凄く熱心で。台本も練りに練って、プロデューサーを呼んで『一緒に書きなおしてくれ』と頼んだりしていました。 それもあって最初は緊張したんです。そしたら『信人、ゲストみたいだぞ』って。見抜かれていました。緊張していて、慣れた感じが芝居に出ていなかったんでしょう。それを『お前、緊張してるな』と言わない。初めて来たみたいな空気を『ゲストみたいだ』と。それも凄い」 杉良太郎主演による日本テレビの時代劇シリーズには『新五捕物帳』(七七年)、『右門捕物帖』(八二年)と続けて出演、いずれも杉の配下の役を演じた。「杉さんには随分よくしてもらいました。ちょっと気難しいと言われている杉さんが、僕には優しかったんです。 たしかに、杉さんは歯に衣着せぬ方です。でも、正論なんですよ。たとえば、敵役のゲスト主役が殺陣ができない人だったことがありました。杉さんは不機嫌になって『信人、殺陣できない奴が主役なんて引き受けるのかよ』なんて言う。本人に聞こえているから僕はしどろもどろだったんですが、筋は通っています。 ご自分の番組であるわけですから、それだけ作品として凄く大事になさっているんですよ。一本一本に、それは神経を使っていました。 とにかくあの殺陣は凄かったですね。相手を斬ったと思ったら、もう次には反対側を向いている。それが速いんですよ。 それから障子やふすまをバンバン倒しながら次の部屋へ次の部屋へと行く。そして止めどなく敵が来る。障子の向こうから刀が飛び出して来て、その刀ごと相手を引き倒すとか。それを三分ずっと続けるんです。 本当に刺されるんじゃないか、というような真剣勝負ですよね。しかも、その殺陣を一瞬で覚えてしまう。天才だと思いました。 杉さんは殺陣だけでも観る人を魅了します。ですから、僕は何もしなくてもいい。ただ下っ引きを一生懸命やればいいという感じで、何かサポートするとか、助演とか、そういうことはいらないんです」●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『すべての道は役者に通ず』(小学館)が発売中。■撮影/五十嵐美弥※週刊ポスト2019年10月18・25日号
2019.10.19 16:00
週刊ポスト
免許を返納する杉良太郎(写真/共同通信社)
杉良太郎は「一肌脱ぐ大物」、免許返納、刑務所訪問、金さん
 役者として活躍するだけではなく、社会貢献のための活動を積極的に行う杉良太郎に今、再び注目が集まっている。これまでの活動、そして役者としての“杉様伝説”について、本人を何度も取材してきたコラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * 日本の芸能界において、「ここ一番で一肌脱ぐ大物」といえば、杉良太郎だ。 先日、75歳の誕生日を前に、運転免許証を返納。多くのマスコミが集まる中で、高齢者ドライバーによる事故についても語った。また、6月25日には、15歳のときから、実に60年も刑務所・拘置所の訪問を続けたことで、「法務大臣顕彰状」を授与されたことも話題に。 そのほか、ベトナムでのボランティアや震災への支援など、一肌どころか、何枚脱いでるのというくらい、さまざまな活動を積極的に行っている。 近年はドラマでも『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』で元ホストのあやしい陰陽屋(錦戸亮)が通う居酒屋「狐火」の主人役で出演。常連にしか出さない絶品の油揚げを陰陽屋に出して渋い味を出した。また、『下町ロケット』では、大企業「帝国重工」の社長として、重要シーンにのしのしと現れ、社内の不穏な空気をひとにらみで押さえてしまう。大物感は絶大だ。 もちろん、昭和テレビ世代は、『水戸黄門』の初代助さんや『遠山の金さん』などで大人気となり、その色気のある流し目で「杉様」と女性ファンから追いかけられた姿もバッチリ記憶していると思う。私もご本人や当時の関係者に何度か取材をしたが、「刀はもとより、柔術を使って悪人たちを投げ飛ばす杉流の殺陣で毎回ふすまを4、5枚破り、年間すごい数になった」「『遠山の金さん』で奉行の金さんがお白州で悪人を裁く際、悪いやつなのに、すごく反省している心情をゲストがいい芝居で見せてくれると、その刑を『はりつけ』から『百叩き』にしたこともある。その逆で悪人のリアクションが足りなかったりすると、『こいつは打ち首!』にした」「弁当のオーディションも杉様自身が実施。10時と3時のおやつタイムも作った」などと、現場伝説を聞くたびに驚いたものだ。 しかし! 杉良太郎のパワーが炸裂したのは、時代劇だけじゃない。現在、テレビ神奈川で再放送中の『大捜査線』。これは杉主演の刑事ドラマだが、さすがアクション刑事全盛時代の番組だけに、やたら激しい。たとえば、誘拐事件を捜査する加納刑事(杉)は、犯人の知人らしい男を発見すると、商店街を追いかけて殴るわ蹴るわ。確かにその男も軽犯罪をしていたのだが、なにもそこまでしなくとも。また、張り込みの現場にもグレーのスリーピーススーツに黒いシャツ、ストライプのネクタイ、黒眼鏡といういでたちで物陰に隠れているのだが、かなり目立つのである。 テレビ神奈川ホームページの解説文には「捕り物帳をそのまま現代劇の刑事ドラマへと置き換えた異色の作品」とあるが、まさしく江戸の熱血同心と魂は通じている。そして、極め付きはこのドラマの主題歌。タイトルもズバリ『君は人のために死ねるか』。さすがだ。踊らない『大捜査線』は、すさまじいのである。 誰に何を言われようと、独自の道を歩む。こんな大物が少なくなった。杉様には、令和のドラマでも一肌脱いで、ビシッと締めてほしい。
2019.07.03 07:00
NEWSポストセブン
伊東四朗が語る「生涯脇役」としての美学と役割
伊東四朗が語る「生涯脇役」としての美学と役割
 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、俳優・伊東四朗が、時代劇で主役を支え続けた日々について、主役をやっていても自分は脇役だと語る真意について語った言葉をお届けする。 * * * 伊東四朗は時代劇の出演も多く、『遠山の金さん』『右門捕物帖』では杉良太郎を支える役、『銭形平次』では北大路欣也のライバル役。それぞれ脇からの芝居で主役を盛り立てている。「私は、生涯脇役と思っています。主役をやっていても脇役なんですよ。主役がいちばん大変だと思っています。それを助けるから助演で、主役がやりやすいように動いて喋るのが脇役だと思ってやってきました。 杉さんには『伊東ちゃんも早く主役とるようにならないと』と言われましたけど、そんな気持ちは一つもありませんでした。主役にたまたま抜擢されたりしても、それも一つの現象だと思ってやってきました。 主役をやる人って、最初から主役のような気がするんですよね。主役になるために生まれてきた。主役は主役ならではの雰囲気や顔つきもあります。今でこそこういう顔でも主役もオーケーになりましたが、昔はダメですよ。俺はなれそうもないし、もちろんなる気もない。そう思っていました」 喜劇でスタートしたことが、時代劇に出る上でも活きている。「石井均一座の時から舞台で時代劇をやりましたので。草鞋の履き方、帯の締め方、羽織の着方、畳み方。羽二重も自分で作るんです。いろんなものを使いながら、見よう見まねで。舞台をやっていると、全てできないとダメなんですよね。 ただ、『銭形平次』で北大路さんと一緒に長くやらせてもらったので、その時はよく見ていました。走り方、座り方、立ち居振る舞い。私の息子も一緒に使ってもらっていたので、『ちゃんと見とけよ。一番いい人に出会っているんだから、全部吸収しておけ』と言いました。得する出会いばかりしてきたんだなと思います」 即興劇からキャリアをスタートさせ、毎日の観客の変化に対応させることを第一に考えてきただけに、役の準備においても「役作り」は考えないという。「結局、主役はお客さんなんですよ。ここでこんな芝居をしたら違和感を持つだろうなということは避けるようにしました。 その一方で違和感を持たなきゃいけないところは違和感を持たせるのも必要なのかなとも思っています。そういうのも含めて作家や演出家と一致するかどうかです。芝居はあくまで作家であり演出家のものですから。 ですから、役作りって考えたことがないです。台本の中に自分を見つけることなんだろうとは思いますが作ったことはない。 最初はワンシーンごとに考えちゃうんですよ。それで本を何回か読んでいるうちに全体の雰囲気が見えてくる。その雰囲気に丸々入る役なのか、逆らう役なのか、そういうところを自分なりに解釈しながらやってきたつもりです。 自分の我をあまり出すものではないと思う。役者としてはどうしても我を出します。そうすると失敗するんです。やってみたら出ていた──と言われたら、これはしょうがないんですけど。その映画、ドラマに役立っていれば、それは成功だったと思いますよね」●かすが・たいち/1977年、東京都生まれ。主な著書に『天才 勝新太郎』『鬼才 五社英雄の生涯』(ともに文藝春秋)、『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮社)など。本連載をまとめた『すべての道は役者に通ず』(小学館)が発売中。■撮影:藤岡雅樹※週刊ポスト2019年5月31日号
2019.05.25 16:00
週刊ポスト

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