「小学校高学年の手術は受け入れ、低学年は断わっている」という理由
SNSに掲載されている小学生の整形動画の多くは、美容外科クリニックの外科医が自身のアカウントから発信している。担当した患者の術前・術後の様子をショート動画で投稿しているのだ。HAAB×DREAM BEAUTY CLINICの東京本院院長・田中優太氏は、元名古屋院所属の外科医の投稿した症例動画についてこう話す。
「名古屋院の先生が投稿した整形動画で取り上げているのは、小学校6年生の女の子です。今年の春休みに保護者の方と一緒に来院されて、これから中学生になるのでその前に整形したいということでした。動画に寄せられたコメントに関しては、特に何も思いません。私たちは良い技術を提供するだけなので、そこに対しては、実際に手術を行なった医師は素晴らしいと思います。
最近では整形を希望する小学生の患者の方は増えていますね。主に、二重手術を希望する方が多いです。うちでは、小学校高学年の方は受け入れていますが、低学年の方の手術についてはすべてお断りしています」
なぜなのか。田中氏が続ける。
「たとえば二重手術なら、目の形や眼球の大きさというのは、小学校5~6年生から中学生ぐらいでほぼ完成するので、その年代の方に手術する分には問題ありません。しかし、小学校1~2年生は発達途中で、目の形や眼球の大きさに加え、顔のほかの部分の形も変化していくので、手術をおすすめできない。
顔のパーツは完成されていても、成長していくにつれてご本人の好みが変わったり、メイクの仕方が変わったりするので、小学校高学年の方でも、一度メスを入れてしまうと元に戻すのが難しい切開手術によって二重を固定してしまうのはあまり良くないのです」