最短で1か月 長くて3か月
そんな佐藤に異変が訪れたのは、独立の少し前のことだったという。
「以前から、頭痛の症状が頻繁にあったようなのですが、あるときから途端に、撮影中にもくしゃみが止まらなくなったり、鼻をかんだりすることが増えたのです。
最初は風邪でもひいたのかなと思っていたのですが、長いことその症状が続いていて、佐藤さん自身もとてもつらそうだったので、周囲では心配の声が上がっていたのです」(ドラマ関係者)
別のドラマ関係者も、体調不良に悩まされる佐藤の姿をよく覚えているという。
「今年の春先まで続いた『100万回~』の撮影のときは本当につらそうでした。志半ばで亡くなってしまった青年役ということもあり、カメラの前ではシリアスでかっこいい姿を見せなければいけなかった。
そのときも頻繁に鼻をかみ、監督から『カット!』の声がかかると、すぐにスタッフがティッシュを手渡しにいくということもありました。鼻の上部をティッシュで押さえて、少しでも症状を緩和しているようでした。
気持ちの切り替えが大変だったと思うのですが、本番となると、ビシッと決めてくれるので、さすがプロだなと思わされました。ただ、そんな佐藤さんが“しんどい”と、もらしていた時期もあったんです。体調不良の中、長期の撮影がよほどつらかったようで、かなり厳しい状況なのだと思いました」
佐藤は中学生の頃に両親が離婚しており、母・妹・祖母の女系家庭に育っている。
大学受験を前にスカウトされて芸能界入りした佐藤は、順調に頭角を現すと経済的にも一家を支えてきた。
「お母さんはもちろん、少し年下の妹さんも、活躍を喜ぶ一方で、多忙な佐藤さんを心配していたそうです。好きな仕事に全力で取り組んでほしいと願いながらも、無理をしてほしくないという思いがあり、佐藤さんにゆっくりしてほしいと伝えていたようです」(前出・芸能関係者)
家族や周囲の心配の声もあり、今回仕事の落ち着いたタイミングで手術を決意したという。
「佐藤さんが受けた手術は、鼻の病気に関するもので、術後は“絶対安静”。顔が“商売道具”のうちのひとつともいえる仕事だけに、不安も大きかったようですが、いまやらなければいつできるかわからない。
それに、術後はQOL(生活の質)がかなり改善されるそうなんです。あの状態で演技を続けられていたのは彼の精神力の賜物ですが、仕事には万全でのぞみたいという思いから、『義母と娘のブルース』の撮影を終えたタイミングで踏み切ったそうです」(前出・芸能関係者)
佐藤は12日、公式LINEで副鼻腔炎の手術を受けていたことを明らかにした。手術そのものは命にかかわるものではないものの、術後は回復までに少し時間がかかるという。
「完全に手術の影響を感じなくなるまでには、最短で1か月ほど、長くて3か月ほどかかるそうです。早ければ年明けぐらいからは次の作品の撮影に入ることもできるそうですよ」(前出・ドラマ関係者)
『義母と娘のブルース』の新作もいまから待ち遠しい。
※女性セブン2023年10月26日号