「正直、精神的に参っちゃってる」
自分の予約はどうなるのか──。予約した28日朝も店に電話をするが、やはりつながらない。悩んだ末に男性は「ダメなら表参道を散歩でもしよう」と、半ば諦めた気持ちで予約していた時間に店を訪れたという。すると意外な展開が待っていた。男性が語る。
「店の雰囲気は明るく、お昼ごろでしたが女性客を中心にほぼ満員といった感じでした。桃田さんも気さくに対応してくれて、ちょっと拍子抜けするくらいでした。ただ周囲の目を気にしているのか、プラダのニット帽を目深にかぶって、スタッフのなかでひとりだけマスクを着用していました。ものすごいイケメンだという触れ込みだったので見るのを楽しみにしていたのですが、残念ながら目元しか見えませんでした(苦笑)。ただ、目元はクッキリとしていて、たしかにイケメンの気配がありました。
カット中も騒動の話はいっさい出てこなくて、周囲にお客さんもいたので住んでいる場所の話などごく一般的な世間話をしました。施術は丁寧で、アシスタントさんに任せがちなシャンプーも桃田さん本人がやってくれて気持ちよかったです。切る際も細かく希望を確認されて、気遣いのある印象でした」
カットを終えて会計する際に男性は「いろいろとあると思いますが頑張ってください」と声をかけた。すると、店外まで見送られこんなやり取りがあったという。