そして、「私たち夫婦にとって、陸はかけがえのないわが子です。陸を迎えたことで笑顔が絶えなくなって、毎日が楽しい。笑うことの大切さを実感しています」と、やわらかい笑顔を見せた。伍代の言葉を受けて杉は、
「笑えることに接する機会は多いほうがいい。人情や人を感じる落語は心を豊かにします。人生の中で時々、こうして知らない人と笑いあったりする機会を作るのはとてもいいと思います。今日は大いに笑って、楽しんでいただけた。また皆さんの笑顔が見られるように、『杉友寄席』も続けられるうちは続けていきたい」
と、呼びかけた。
「特殊詐欺の切り口は幅広いし、健康行政でも若い子へ向けて“やせ薬はファッションではないんだよ”と訴えるとか、“やってはいけないものには魅力がある”という落語の噺になぞらえて薬物使用に警鐘を鳴らすとか、皆さんへ伝えたいメッセージはたくさんある。まだまだ展開できるね」
杉はそう締めくくると、第3回以降へ向けてさっそく構想を練り始めた。