容疑者は人気フィリピンパブ嬢
7年ほど前に来日したモラレス容疑者は、都内のフィリピンパブで働いていた。昨年まで在籍していた上野のフィリピンパブを含め、複数の店を渡り歩いていたとみられている。かつて在籍していた店の関係者によると、「オーナーの息子と結婚して、子供を出産したが離婚している」という。
「モラレス容疑者は150センチほどで小柄ですが、スタイルもよく綺麗。日本語も上手かったので人気がありました。彼女の好きな男性のタイプは“お金持ち”。お金を持っているとみたお客さんにはマメに連絡していて同伴することも多く、ルイ・ヴィトンのバッグを買ってもらったこともあった。しかし、お客さんに対してお金の無心をすることもあったようで、返済をめぐってトラブルを起こしたこともある」(前出・知人)
そんなモラレス容疑者には、かつて世間を騒がした事件の首謀者との接点もあった。NEWSポストセブンが入手した動画では、フィリピンパブ内で、胸元が大胆に開いた白いドレスに身を包んだモラレス容疑者が黒い帽子をかぶった男性を接客している様子が映っている。男性の顔を間近で見つめ、笑みを浮かべると、男性も思わず口から笑みがこぼれる。そして、男性の隣に距離を詰めたモラレス容疑者はグラスに高級シャンパンを注ぐのだった──この男性は誰なのか。
「2017年、東京都品川区の土地売買で所有者を装い、積水ハウスから約55億5千万円をだまし取った地面師グループの主犯格・カミンスカス操被告(2021年に懲役11年が確定)です。カミンスカス被告はだまし取ったお金で浅草のいくつかのフィリピンパブで豪遊していましたが、特にモラレス容疑者が働いていたパブ『G』にはよく通っていて、彼女のことがお気に入りだった。モラレス容疑者は店では『アヤ』という名前で働いていた。カミンスカス被告は一度の会計で100万円単位で支払っていたので、“太客”をつかまえたモラレス容疑者は店のナンバーワンになっていた」(カミンスカス被告の知人)
事件の全容解明が待たれる。