議員たちの間で混乱もあったようで、オンラインパーティーを開催した二階派や、一部オンライン形式を取り入れた自見英子・消費者相らは政治資金収支報告書でそれを政治資金パーティーとして扱い、参加者数や20万円以上の支払いをした者の氏名を公表していた。
そうした議員らが例年の政治資金パーティーと同じ名称で開催、収支報告書への記載をしたのに対し、小泉氏は「オンライン」と銘打って事実上の政治資金パーティーを「その他の事業」として計上。透明度が低いかたちの記載にしていた。
さらに、オンラインパーティーは年1回ほどの開催にしている議員がほとんどなのに対し、小泉氏は4回も開催している。
小泉事務所に聞くと、「政治団体の活動は法令及び総務省の見解などに従い適正に実施し、その収支は当該年分の収支報告書に記載している通りです」と答えた。
オンライン開催という利益率が高くて透明度の低い資金集めの手法をフル活用した小泉氏。政治資金のガラス張りを求める国民の声に、どこまで応えられるのだろうか。
※週刊ポスト2024年3月8・15日号