「おろし」の扱いは店によって違う
【そばにのせる】そばの上に大根おろし、ネギ、鰹節をのせ、つゆをかけて提供。器を別添えし、客自身でかけるスタイルの店もある。
【つゆに入れる 】大根おろしを入れたつゆを別添えの器で供し、ネギと鰹節をのせたそばに客自身でかける。あるいは大根おろし入りつゆに、そばをつけて食べる。
【つゆにしぼり汁だけ入れる】大根おろしのしぼり汁だけをつゆと混ぜ、ネギと鰹節をのせたそばにかける。
大根おろしがのった“ぶっかけ”
【そば蔵 谷川】
住所:福井県越前市深草2-9-28
最寄り駅:越前たけふ駅
営業時間:11時30分~14時 ※蕎麦が売り切れ次第終了
定休日:月曜、火曜、第1・3・5日曜
そば愛が高じ、脱サラして47歳で店「そば蔵 谷川」を開いた谷川正美さん(74)は、県内で自家製粉の十割そばを提供し始めた先駆者だ。
「30歳から趣味でそばを打ち始め、会社では出張の際にそば打ち道具を車に積んで、全国のお得意先におろしそばを振る舞っていました。45歳の時、県外で出会った粗挽き自家製粉の十割そばの透明感ある美しい表情に目から鱗が落ちたんです」
毎日、石臼で粗めに手挽きするのは粘り強い丸岡産玄そば(種皮がついたままの実)。新そばの香りと味を保つために1年分を真空パックで低温貯蔵している。
「水回しの時の豊かな自然の香りも格別です」