『アライ』を40代女性ライターが体験 (写真/PIXTA)

『アライ』を40代女性ライターが体験した結果は…(写真/PIXTA)

油漏れはコントロールできない

 気になるその効果を探るべく、本誌『女性セブン』では長年の不摂生がたたり、腹囲95cmとメタボに悩む40代の女性ライターが薬剤師監修のもと実際に使用。用法・用量は食事中または食後に1日3回とされているため、まずは1日目、朝食後に1カプセルを服用した。

 腹痛や急激な便意にドキドキしていたが、しばらく経ってもどちらも予兆はなく、心配していた“油漏れ”の気配もない。昼食後、夕食後にもそれぞれ服用したが便がややゆるい感じがするだけで、目に見える効果はほとんどなかった。

 2日目も朝昼に変化はなかったが、夕食に中華のフルコースを食べてから服用したところ、就寝前のトイレで便にベッタリとした油が……。便器内にも豚骨ラーメンの汁のようなベタッとした塊が浮いているのを見て「これが吸収されなかった油か!」と衝撃。

「寝ている間に油が漏れてベッドが悲惨なことになる」というネットで見かけた副作用を恐れ、生理用ナプキンを使用して就寝。朝までまったく便意を感じなかったにもかかわらず、朝起きるとナプキンには油染みのような汚れがつき、ナプキンをしていなかったらいったいどうなっていたのかと震える思いで、朝食後にまた服薬。その日は、在宅で外食などもしなかったせいか、油のような便も次第におさまった。

 しかし、油漏れは自分ではまったくコントロールすることができないため、しばらくはナプキンが手放せない状態に。副作用に見合う結果が果たして本当にあるのか疑問のまま、一箱(18カプセル入り)を使い切って終了した。

健康増進効果の期待の方が大きい

 海外では1997年に医療用医薬品として承認され、2007年以降は市販薬として認められたこともあり、個人輸入で使用していた人も少なくない。

 本誌ライター同様、「気づいたときには便が漏れていた」「おならのつもりが便が出てしまい洋服を汚した」「朝起きるとパジャマや布団が油まみれになった」という実体験を語る人も多い一方、使用を続けることで「メタボが解消された」「お腹まわりが次第に細く、薄くなっていき、顔も一回り小さくなった」「周囲から『やせた?』と驚かれることが増えた」など効果についての感想も聞こえている。

「臨床試験では52週にわたって使用することで内臓脂肪が2割減少したと報告されていますが、女性は内臓脂肪よりも皮下脂肪が多く、2割脂肪が減ったからといって体重が2割減るわけではない。また、ウゴービと違って食欲抑制効果はありません。むしろ生活習慣改善と併せて、糖尿病や高血圧発症などの確率を下げるという健康増進効果の期待の方が大きい薬です」

 体の内側から脂肪を減らし、体質を変える夢の薬。あなたはどうつきあう?

※女性セブン2024年4月11日号

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