芸能

爆笑問題が明かす“時事ネタを続ける理由”と“タレントが政治を語ること” 太田光「語らざるを得なくなったときは相当迷った」

時事問題のネタは炎上リスクもあるが…

時事問題のネタは炎上リスクもあるが…

 SNSの隆盛によって発言の一部が瞬く間に拡散される現代。タレントが政治に言及すると、その行為自体が批判されることもある。そんな中、時事問題を扱い続けてきたのが爆笑問題だ。炎上も度々経験してきた太田光(58)と田中裕二(59)は、得意とする“時事ネタ漫才”をどのようにとらえてきたのか。“テレビっ子”ライターのてれびのスキマ氏が聞いた。【全3回の第2回。第1回から読む

 * * *
──時事問題をネタにすることで炎上するリスクがある中で、なぜ時事ネタ漫才を長年続けているのでしょうか。

太田:時事ネタ漫才は鮮度がいいから笑わせる時に有利なんですよ。今ならいきなり「一平が~」って言っただけで説明不要でウケる。一方で「ゲロゲ~ロ」みたいな定番ネタがあるじゃないですか。

田中:例えとして古すぎるけどね。

太田:それもウケるけど、「待ってました」みたいな笑いじゃないですか。俺らが求めているのは不意をつかれて笑っちゃうこと。だからシリアスな話題から入って、すごくくだらないほうに振っていきたいんだよね。

──時事ネタ漫才を続けてきた中で、気づいたことはありますか。

太田:1995年には阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と、ネタにはできない事件が立て続けに起きました。コロナ以降もそういうニュースが増えている感覚があります。

田中:東日本大震災から間もない頃に漫才をすることになった時も相当迷いました。だから津波がどうのこうのではなく、CMが全部ACになったこととか、チェーンメールでデマが広まったとか、周辺の事象をネタにしました。

太田:我々の漫才は政治的思想を語っているわけでもなんでもない。ノンポリ。時事をネタにナンセンスをやっているだけだから。

関連キーワード

関連記事

トピックス

奥田瑛二
映画『かくしごと』で認知症の老人を演じた奥田瑛二、俳優としての覚悟を語る「羞恥心、プライドはゼロ。ただ自尊心だけは持っている」
女性セブン
『EXPO 2025 大阪・関西万博』のプロデューサーも務める小橋賢児さん
《人気絶頂で姿を消した俳優・小橋賢児の現在》「すべてが嘘のように感じて」“新聞配達”“彼女からの三行半”引きこもり生活でわかったこと
NEWSポストセブン
NEWS7から姿を消した川崎アナ
《局内結婚報道も》NHK“エース候補”女子アナが「ニュース7」から姿を消した真相「社内トラブルで心が折れた」夫婦揃って“番組降板”の理由
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【厳戒態勢】「組長がついた餅を我先に口に」「樽酒は愛知の有名蔵元」六代目山口組機関紙でわかった「ハイブランド餅つき」の全容
NEWSポストセブン
真美子夫人とデコピンが観戦するためか
大谷翔平、巨額契約に盛り込まれた「ドジャースタジアムのスイートルーム1室確保」の条件、真美子夫人とデコピンが観戦するためか
女性セブン
日本テレビ(時事通信フォト)
TBS=グルメ フジ=笑い テレ朝=知的…土日戦略で王者・日テレは何を選んだのか
NEWSポストセブン
今シーズンから4人体制に
《ロコ・ソラーレの功労者メンバーが電撃脱退》五輪メダル獲得に貢献のカーリング娘がチームを去った背景
NEWSポストセブン
「滝沢歌舞伎」でも9人での海外公演は叶わなかった
Snow Man、弾丸日程で“バルセロナ極秘集結”舞台裏 9人の強い直談判に応えてスケジュール調整、「新しい自分たちを見せたい」という決意
女性セブン
亡くなったシャニさん(本人のSNSより)
《黒ずんだネックレスが…》ハマスに連れ去られた22歳女性、両親のもとに戻ってきた「遺品」が発する“無言のメッセージ”
NEWSポストセブン
主犯の十枝内容疑者(左)共犯の市ノ渡容疑者(SNSより)
【青森密閉殺人】「いつも泣いている」被害者呼び出し役の女性共犯者は昼夜問わず子供4人のために働くシングルマザー「主犯と愛人関係ではありません」友人が明かす涙と後悔の日々
NEWSポストセブン
不倫疑惑に巻き込まれた星野源(『GQ』HPより)とNHK林田アナ
《星野源と新垣結衣が生声否定》「ネカフェ生活」林田理沙アナが巻き込まれた“不倫疑惑”にNHKが沈黙を続ける理由 炎上翌日に行われた“聞き取り調査”
NEWSポストセブン
ハワイの別荘と合わせて、真美子夫人との愛の巣には約40億円を投資
【12億円新居購入】大谷翔平、“水原一平騒動”で予想外の引っ越し 日系コミュニティーと距離を置き“利便性より静けさ”を重視か
女性セブン