ライフ

「隣人ガチャ」にハズレたタワマン住人の嘆き 「中国人が10数人で暮らし始め…夜は大きなカラオケ音が…」転居を決めるまでの顛末

新築で購入時は何の問題もなかった(イメージ)

新築で購入時は何の問題もなかった(イメージ)

 ネットスラングで「●●ガチャ」とは、自分では選べないが重大な結果をもたらすものを呼び、2021年の新語・流行語大賞トップ10に選ばれた「親ガチャ」によって広く知られ、応用されるようになった。そのひとつに転居先、新居の隣人からの過度なクレームや迷惑行為に悩まされるなどしてトラブルになる「隣人ガチャ」がある。ライターの宮添優氏が、ある日突然、隣人ガチャが外れた普通の人たちの悩ましい日々についてレポートする。

 * * *
 ターミナル駅から近い、東京・豊島区内の瀟洒なタワーマンション。かつて、ここの上層階の住人だったという会社経営者の男性(50代)が、タワマンを見上げながらつぶやく。

「場所も気に入っていたし、永住も考えていたほどです。”隣人ガチャ”で外れを引かなければね」

 男性がそのタワマンを購入したのは6年ほど前。購入者のほとんどが自宅として住んでいたが、その後、不動産価格高騰などにより資産価値が上がりはじめると、高値で売り抜き退去する住人もいた。男性の隣の部屋も同様で、間もなくやってきた新しい住人は、ほとんど日本語を話せない中国人6人の一家だったという。

「生活とか考え方の違い…と言われればそれまでかもしれませんが、マンションの内廊下、共用部分で子どもを大騒ぎで遊ばせたりゴミを置きっ放しにしたりなど、あり得ないことばかり。そもそも、わりとハイグレードなマンションなので、裕福な住民が多い。あの中国人一家も裕福そうで、頭も良さそう。話せばわかってもらえる、なんて思っていたんですよね」(男性)

 管理人を通じて、中国語の注意文を手渡すと、中国人一家も「スミマセン」と謝罪。それから数日間は静かだったものの、その後状態は悪化した。間もなくして、親族らしき中国人がさらに数人やってきて、同居を始めたのだ。部屋はおそらく3LDKの一般的な間取りで、広くとも90平米ほどのはずだが、そこに10数名が暮らしていることになる。朝晩はそれまで以上に騒がしくなり、夜にはカラオケの音が建物中に響き渡り始めると、別フロアの住人や組合でも問題になった。だが当の家族からは「賃貸ではなく、自分で買った家に住んでいるのだから文句を言われる筋合いはない」と無視を決め込まれた。

「隣人ガチャに外れたら、外れた人間が引っ越すしかないでしょう。マンションはすでに賃貸にまわし、別に戸建てを購入しました。買う前に入念に調査しても、後からやってきたのがハズレの隣人ということもある。難しいですね」(男性)

関連記事

トピックス

2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
反日的言動の目立つ金民錫氏(時事通信フォト)
韓国政権ナンバー2・金民錫首相の“反日的言動”で日韓の未来志向に影 文在寅政権下には東京五輪ボイコットを提起 反日政策の先導役になる可能性も
週刊ポスト
6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン