国際情報
2010.09.16 15:21 SAPIO
落合信彦 アメリカ人の心がセコくなったとレストランで感じる
リーマン・ショックを経て、アメリカはそのプライドまで失ってしまったのだろうか――こう感じているのはジャーナリストの落合信彦氏である。そう感じたきっかけは、同氏が宿泊したアメリカのとあるホテルのレストランでのできごとだった。
「朝食をとったあと、チェックをもらうと、一番下に『gratuity』と書かれている。これはチップを意味する単語だ。
その欄に料金の15%なら何ドル、20%なら何ドルになる、ということがいちいち書いてある。もちろん、日本と違ってアメリカにはチップ文化が根付いている。チップが現場従業員の重要な収入源になっているのだから、サービスを受けたらいくらか置いていくのがマナーではある。
しかし、それはあくまでこちらがサービスの質を判断して、『感謝の気持ち』として置いてくるものだ。これでは、『この額をよこせ』と要求を突き付けられているのと変わらない。まったくみみっちい話である。
さすがに、ビバリー・ウィルシャー(映画『プリティー・ウーマン』で使われた街でいちばん高級なホテルのこと)のレストランはそういうことをしないが、四つ星以下のホテルや大部分の巷のレストランも同じである。ここまでアメリカ人の心がセコくなってしまったと、つくづく感じさせられた。
聞けば、レストランのウェイターをしている男は、リーマン・ショック前までは大学の講師をしていたのだという。不況で職を失った境遇には同情しないでもないが、貧すれば鈍するとはこのことである」
※SAPIO2010年9月8日号
関連記事
トピックス

テレ東のWBSが報ステの視聴者を奪うのではないかと想像される理由
NEWSポストセブン

飲食店の時短営業で窮地に追い込まれる非正規雇用の人々
NEWSポストセブン

“土曜23時台”にドラマ4作が集中、なぜ最大の激戦区になったのか?
NEWSポストセブン

在宅勤務で仕事と料理の往復に疲れた帰国子女妻 夫婦関係にも疑問符
NEWSポストセブン

巨人・桑田コーチの最初の仕事は「主力選手を強制禁煙」か
NEWSポストセブン

橋本環奈「時間が足りず」20時過ぎて… 会員制高級焼肉店で女子会
女性セブン

眞子さま結婚問題「天皇皇后両陛下と小室さんは一生会わない」事態も
女性セブン

小倉優子、まるで20代のルックス「12分5万円」のエステ効果か
女性セブン