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100歳超の人に共通 納豆・オクラなどネバネバを食べていた

白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏によると、100歳を超える長寿の人々の朝食には明らかな傾向があるのだという。

* * *
私は以前、『長生きの秘密はインスリンをあげない朝食にあった』という本を書いた。インスリンといえば、ほとんどの人が糖尿病を想像するだろう。実は最近の百寿研究で100歳以上に糖尿病とパーキンソン病が極めて少ないことが分かったのである。

実際、糖尿病を発症すると平均寿命が男性で9・6年、女性で13年短縮、100歳まで生きられる確率は極めて低い。糖尿病は血糖(血液中のブドウ糖の濃度)の値が慢性的に高い状態をいう。インスリンというホルモンが血糖値をコントロールする役目を担っているが、インスリンの効きが悪い人は血糖を下げるためにたくさんのインスリンを必要とするため、空腹時のインスリンの濃度が高くなる。逆にインスリンの効きが良い人は少量のインスリンで血糖をコントロールできるので、空腹時のインスリン濃度は低い。

今年100歳を迎える聖路加国際病院の日野原先生や、100歳で元気にスキーを楽しんでいた三浦敬三さんの血中のインスリン濃度を調べたことがあった。元気な百寿者は、インスリンの血中濃度が驚くほど低く、インスリンの効きが良いことが分かった。

更に、元気な百寿者の朝食を調査すると、納豆やオクラなどのネバネバ成分や玄米、食物繊維の多い野菜などインスリンの効きを良くする食材を豊富に摂取していた。同じ炭水化物でも血糖が上がりにくい食材を低GI(グリセミック・インデックス)と呼んでいる。百寿者の食卓には低GI食材がたくさんあった。

※週刊ポスト2011年8月19・26日号

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