国内

野田首相 論戦に用意したカンペに7つの【注】が書かれてた

野田首相が初の論戦に持参した“カンペ”

 野田政権になって初めての論戦の場となった衆議院予算委員会でも、新首相は既定方針である“安全運転”に徹して怠りがない。その一端が垣間見えるのが、自民党・河井克行議員の質問の際に、しっかり手にしていたカンペ。

 思い起こせば2月、菅前首相も自民党の谷垣総裁との初めての党首討論にカンペを持参(関連記事参照)。「国民に見せたいイメージ」と題して〈大局を見つめる菅〉〈国を考えてる民主〉などと書かれたセコい“菅ペ”の存在を本誌はキャッチした。

 一方、野田首相のカンペには多くの【注】が付されており、〈「すれ違い」とならないように、一つ一つの質問にしっかりと答え〉〈簡潔かつ前向きに答える〉〈役人用語を使わずに、国民に分かりやすい平易な言葉を使用する〉と。まァ、良くいえば真面目、悪くいうならつまらない内容。

 それより目を引くのが、政治資金疑惑についての「想定質問」。〈資金管理団体「未来クラブ」が平成10年~15年に、民団関係者ら在日韓国人2人から計31万8千円の政治献金を受けていたが、長い付き合いでもあり、いずれかの時点で相手が外国人であったと知っていたのではないか〉。〈菅前総理の資金管理団体から「市民の会」と称する政治団体への6250万円もの「渡しきり献金」について、なぜ一政治団体に巨額の資金が流れ、またその資金がどのように使われたのか……〉。

 さすが、自分の疑惑と政治責任の焦点は自分が一番よくわかっていらっしゃる。

撮影■太田真三

※週刊ポスト2011年10月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

バラエティ、モデル、女優と活躍の幅を広げる森香澄(写真/AFLO)
《東京駅23時のほろ酔いキャミ姿で肩を…》森香澄、“若手イケメン俳優”を前につい漏らした現在の恋愛事情
NEWSポストセブン
芸能界の“三刀流”豊田ルナ
芸能界の“三刀流”豊田ルナ グラビア撮影後に語った思い「私の人生は母に助けられている」
NEWSポストセブン
真夏の郵便配達は暑さとの戦い(写真提供/イメージマート)
《猛暑で仕事スタイルに変化》配達員はサングラスOK、半袖半ズボンが許可されるコンサル勤務の男性も「電車内で大汗をかいていると不審者か、痴漢のように忌み嫌われる」
NEWSポストセブン
ラーメン二郎・全45店舗を3周達成した新チトセさん
「友達はもう一緒に並んでくれない…」ラーメン二郎の日本全国45店舗を“3周”した新チトセ氏、批判殺到した“食事は20分以内”張り紙に持論
NEWSポストセブン
万博で
【日本人の3人に1人が栄養不良】大阪・関西万博で語られた解決の決め手とは?《キウイ60億食分を通じて、栄養改革プロジェクト進行中》
NEWSポストセブン
風営法の“新規定”により逮捕されたホスト・三浦睦容疑者(31)(Instagramより)
《風営法“新規定”でホストが初逮捕》「茨城まで風俗の出稼ぎこい!」自称“1億円プレイヤー”三浦睦容疑者の「オラオラ営業」の実態 知人女性は「体の“品定め”を…」と証言
NEWSポストセブン
モデルのクロエ・アイリングさん(インスタグラムより)
「お前はダークウェブで性奴隷として売られる」クロエ・アイリングさん(28)がBBCで明かした大炎上誘拐事件の“真相”「突然ケタミンを注射され、家具に手錠で繋がれた」
NEWSポストセブン
永野芽郁
《不倫騒動の田中圭はベガスでポーカー三昧も…》永野芽郁が過ごす4億円マンションでの“おとなしい暮らし”と、知人が吐露した最近の様子「自分を見失っていたのかも」
NEWSポストセブン
海水浴場などで赤と白の格子模様「津波フラッグ」が掲げられたら避難の合図。大津波警報、津波警報、津波注意報が発表されたことを知らせている(AFP=時事)
《津波警報中に目撃されたキケンな人たち》警戒レベル4の避難指示が出た無人海岸に現れたサーファーたち 「危ない」「戻れ」の住民の声も無視
NEWSポストセブン
中居正広
中居正広FC「中居ヅラ」の返金対応に「予想以上に丁寧」と驚いたファンが嘆いた「それでも残念だったこと」《年会費1200円、破格の設定》
NEWSポストセブン
「木下MAOクラブ」で体験レッスンで指導した浅田
村上佳菜子との確執報道はどこ吹く風…浅田真央がMAOリンクで見せた「満面の笑み」と「指導者としての手応え」 体験レッスンは子どもからも保護者からも大好評
NEWSポストセブン
石破首相と妻・佳子夫人(EPA=時事)
石破首相夫人の外交ファッションが“女子大生ワンピ”からアップデート 専門家は「華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン