国際情報

イタリアマフィア「私はマラドーナにコカイン提供していた」

 ヨーロッパの芸能界では「サウス・オブ・アルプス」という言葉が流布している。アルプスの南に行くと、興行が完全にマフィアにコントロールされているという意味だ。金沢工業大学虎ノ門大学院教授の北谷賢司氏はこう話す。

「いまだに地下勢力の力が強い。U2やマドンナ、ポール・マッカートニーなどの世界中の興行権をもち自社でイベントを手掛ける大手イベントプロモーター会社でも、イタリアとスペインでは、ローカルの興行主に権利を売ってしまうほど。

 マフィアからの脅迫などのトラブルを避けるために、細かいことには目をつぶっている状態です」

 興行利権のほか、イタリア・マフィアの大きな資金源になっているのが麻薬。その取引をめぐっても有名人とのつながりが生まれる。

 イタリア4大マフィアの一つ「カモッラ」のボスだった男が、今年イタリア紙のインタビューを受け、1980年代にマラドーナがナポリでプレーしていた時代を振り返り、

「私はマラドーナのコカイン提供者だった。マラドーナはパーティ、ドラッグ、売春婦に明け暮れる生活をしていた」と明かしている。

 マラドーナ自身、1996年のスペイン紙のインタビューでこう語っていた。

「いつも北(所属するナポリは南)に勝っていたから、マフィアは僕をすごく気に入っていた。ドラッグは至るところにあって、僕には特別にトレーに乗せて勧めてきた」――まさにズブズブである。

※週刊ポスト2011年10月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ビアンカ・センソリ(カニエのインスタグラムより)
《過激ファッション》カニエ・ウェストの17歳年下妻、丸出しドレスで『グラミー賞』授賞式に予告なく登場「公然わいせつ」「レッドカーペットから追放すべき」と炎上
NEWSポストセブン
女性皇族の健全な未来は開かれれるのか(JMPA)
愛子さま、佳子さま“結婚後も皇族としての身分保持”案の高いハードル 配偶者や子供も“皇族並みの行動制限”、事実上“女性皇族に未婚を強制”という事態は不可避
女性セブン
車から降りる氷川きよし(2025年2月)
《デビュー25周年》氷川きよし、“名前が使えない”騒動を乗り越えて「第2章のスタート」 SMAPゆかりの店で決起集会を開催
女性セブン
第7回公判では田村瑠奈被告の意外なスキルが明かされた(右・HPより)
《モンスターに老人や美女も…》田村瑠奈被告、コンテストに出品していた複数の作品「色使いが独特」「おどろおどろしい」【ススキノ首切断事件裁判】
NEWSポストセブン
大きな“難題”に直面している巨人の阿部慎之助・監督(時事通信フォト)
【70億円補強の巨人・激しいポジション争い】「レフト岡本」で外野のレギュラー候補は9人、丸が控えに回る可能性 捕手も飽和状態、小林誠司は出番激減か
週刊ポスト
『なぎチャイルドホーム』の外観
《驚異の出生率2.95》岡山の小さな町で次々と子どもが産まれる秘密 経済支援だけではない「究極の少子化対策」とは
NEWSポストセブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
【独自】《水原一平、約26億円の賠償金支払いが確定へ》「大谷翔平への支払いが終わるまで、我々はあらゆる手段をとる」連邦検事局の広報官が断言
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
《お嬢さんの作品をご覧ください》戦慄のビデオ撮影で交わされたメッセージ、田村浩子被告が恐れた娘・瑠奈被告の“LINEチェック”「送った内容が間違いないかと…」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
中居の恋人のMさん(2025年1月)
《ダンサー恋人が同棲状態で支える日々》中居正広、引退後の暮らし 明かしていた地元への思い、湘南エリアのマンションを購入か 
女性セブン
大木滉斗容疑者(共同通信)
《バラバラ遺棄後に50万円引き出し》「大阪のトップ高校代表で研究成果を発表」“秀才だった”大木滉斗(28)容疑者が陥った“借金地獄”疑惑「債権回収会社が何度も…」
NEWSポストセブン
2月5日、小島瑠璃子(31)が自身のインスタグラムを更新し、夫の死を伝えた(時事通信フォト)
小島瑠璃子(31)夫の訃報前に“母子2人きり帰省”の目撃談「ここ最近は赤ちゃんを連れて一人で…」「以前は夫婦揃って頻繁に帰省していた」
NEWSポストセブン
ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(Xより)
《ジャスティン・ビーバー(30)衝撃の激変》「まるで40代」「彼からのSOSでは」“地獄の性的パーティー”で逮捕の大物プロデューサーが引き金か
NEWSポストセブン