芸能

極貧だったホイットニー・ヒューストンさん 装飾品も安物に

 2月11日午後3時55分、ホイットニー・ヒューストンさん(享年48)が宿泊先のロサンゼルスのホテルで死亡した。

 1985年に歌手デビューしたホイットニーさん。デビュー2曲目から7曲連続で全米シングルチャート1位を獲得し、1992年には初主演映画『ボディガード』の主題歌『オールウェイズ・ラブ・ユー』を自ら歌い、全世界で約4200万枚という大ヒットを記録した。

 しかしその後、当時の夫であるボビー・ブラウンから家庭内暴力を受け始めると、ボビーの影響で薬物に手を出し、さらにはアルコール依存症にも陥り、人生は転落。2010年には再起をかけたワールドツアーを行うも、呼吸器の感染症のため、声がまったく出ず、オーストラリアのコンサートでは2曲目で息切れしてしまったほど。薬物の影響とも囁かれたが、結局、ツアーは途中でキャンセルになった。

 仕事がなくなって収入は激減。それまで稼いでいた多額の収入は薬物代やその治療代に消えていた。音楽評論家の湯川れい子さんはこう話す。

「お金目当てで近寄ってくる人も大勢います。マイケル・ジャクソンさんは“お金をみんなむしり取られてしまう”といっていましたが、彼女も同じ状態だったのでしょう」

 ついには、極貧の生活へと陥っていった。衣装を保管していた倉庫代を滞納したため、倉庫の中身を競売にかけ返済にあてることもあったという。在米芸能ジャーナリストはホイットニーさんの厳しかった状況をこう話す。

「自分の衣装や宝石類を中古業者に売り払うことさえあったようです。昨年の秋には、ニューヨークの宝石店で宝石を売る姿も報じられました。最近では、ブランド品などは持ってなく、イヤリングやネックレスも安物だったようです。友人に電話して“100ドル(約7600円)貸して!”と頼んで回っていたという話もあるほどです。発売未定のアルバムのギャラを前払いしてもらって、なんとか生活をしのいでいるような状況でした」

※女性セブン2012年3月1日号

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