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2012.08.24 07:00  週刊ポスト

川口市など火葬場ない自治体全国多数 火葬まで1週間待ちも

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、火葬場のない自治体もあるという日本の火葬場事情について解説する。

 * * *
 日本で最大級の火葬施設である名古屋市の八事斎場。この施設は日進市、豊明市といった火葬施設を持たない近隣市町村住民の火葬も行なっていて、それら近隣市民の火葬場使用料金は、当然名古屋市民より高いのである。

 名古屋市民が5000円のところ、これら近隣市民はなんと7万円!! 日本で最も火葬料金が高いと思っていた東京23区よりも高いところがあるんだね。

 驚くことに、火葬場のない自治体は他にもたくさんあった。特に埼玉県は、火葬場のない自治体が川口市や坂戸市など11もあり、そうした地域の住民は「火葬場難民」とさえ呼ばれているらしい。亡くなってから火葬まで3~4日待ちはあたり前。時には1週間待つこともあるというから深刻だった。

 川口市は人口58万人というかなりの大都市。人口30万人以上の都市で火葬場のないのは日本でも川口市だけという汚名を着せられていた。

 川口市民は隣接する東京都や草加市の火葬場を利用するのだが、東京都は御存じの通り民間火葬場主流の高額火葬地域。さらには草加市も東京同様、全国では珍しい民間火葬場しかない地区。民間なので、都民や草加市民と同じ料金ではあるが、当然5万円以上。おまけに家の近くで火葬ができないという、踏んだり蹴ったり状態だった。

 長年の議論がようやく実を結び今年になって川口市もやっと歴史自然公園とセットになった火葬場建設計画が決定したというが、完成はまだ先の話。火葬場難民の受難は当分続く。

 火葬先進国といわれる日本ですら、まだまだ安心して死ねる火葬態勢じゃないんだよ。  

※週刊ポスト2012年8月31日号

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