また専用アイテムを使っていることから、“時間をかけて、念入りに手入れをしているのでは?”と思いきや、「1日平均で身だしなみに使っている時間は?」という質問に対して、最も多かったのは「10~15分」44%、次いで「5~10分」32%、「5分未満」と回答した8%を合わせると84%が「15分以内」というのは、意外と短い印象だ。

「短いと感じるかもしれませんが、15分もあれば男性の場合シェービングにかかる時間を入れても、かなりしっかりしたケアができていると思います」(藤村氏)

■短時間でもモテ肌は作れる

 アンケートのコメントを見てみると、「毎朝、身だしなみに時間をかけることで気合が入ります」(30代・管理職・ケア時間10~15分)、「ケアすることでテンションがあがります。簡単な身だしなみを目指しています」(30代・会社員・ケア時間5~10分)、「手入れをするようになってから実際の年齢より若く見られるようになりました。それが快感です」(50代・自営業・ケア時間10~15分)と短時間のケアでも、モチベーションが上がったり、効果を実感している様子がうかがえる。

 ザスインターナショナルの野々下さんも「多くのアイテムを使いこなす女性と違い、男性はシンプルかつ短時間で使えるというのが、ケア商品を選ぶ際の大きなポイントになるでしょうね。当社の製品開発でも、“使いやすさ”を重視しています」と語る。

 女性のスキンケアやメイクを想像して、“自分には関係ない”“面倒くさい”と考えがちだが、実際は少しの手間で“デキる男”や“清潔感”の演出に、効果が期待できそうだ。

「最近の若い女性は、“私と一緒にいるんだったら、きれいでいて”という意識からか、男性に肌ケアを勧めるのが上手い人もいますね。裏を返せばそれだけ、男性の肌も見られているということ。

 きちんとした洗顔や保湿をして、肌のコンディションを良くすると、シェービングなどのケアもラクになりますし、アンケートのコメントにもあるようにモチベーションを上げる効果も。それにやっぱり、女性に好感を持たれやすくなりますからね」(藤村氏)

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